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論文マラソン41 大西廣「絵の居場所から生成すること」

論文というか、対談エッセイですが。大西廣「絵の居場所から生成すること」(入澤美時『考える人びと』双葉社、2001年)を読みました。

ちょっと前に友人にこのコピーをもらったのです。大西廣さんと言えば、私は学生時代に「一休をめぐって何が起こったか」という論文を読んだり、渡辺崋山の連載を読んだりしたものですが、学生時代の私にも面白いなあ思えるような研究をされる方でした。

ここのところ、日本近代ばかりやっているので、遠のいていたのですが、久しぶりにその考えの一端に触れることができ、大いに刺激を受けました。

「絵というものをいわゆる絵画作品に限定する限り、その「居場所」は、現代のほとんど聖域化した美術館に閉じ込められて気息奄々としている」「僕は大切なのは、人間がイメージをもって、どういうコミュニケーションを交わしているかということだと思うんです」などなど。

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