真夏のゆる登山(景信山)
まだまだ暑いが、ふと油断すると涼しくなってきており、このままでは夏を堪能しないまま秋になってしまう!急いで夏を感じるための真夏のゆる登山を目指す会第2回。前回は、ゆる登山といいながらぜんぜんゆるくなかったので今週はあらためてゆるさを追求した。
前回の最大のミスは、朝の小仏行きバスを逃したことだ。今回はこの点に細心の注意を払って高尾行きの電車に乗り込んだ。
無事時間通りに高尾駅に到着。現在駅前工事中につき、北口からバス停までそこそこ距離があることも見逃せない。前回はバスの時刻にギリギリの電車だったため、間に合わなかったのだ。
バスに揺られること15分ほどで終点の小仏に到着。
めちゃくちゃ天気がいい。暑い。暑すぎる。よっしゃまだ夏だ!!
しばらく小川脇の道路をテクテクと歩く。15分ほど歩くと登山道。
この分岐を右へ登っていく。
今回は新しく調達したユニクロの「ウルトラストレッチアクティブジョガーパンツ」を履いてみた。「夏登山に使える、軽くて涼しくて速乾性があるパンツ」を探していたところ、ウルトラストレッチアクティブジョガーパンツにたどり着いた。晴れの日一回しか使ってないが、夏登山にも十分使えると思った。通気性は若干悪く、急登が続くと若干肌にへばりつく感じがあるが、ストレッチ性、速乾性は抜群だ。ポケットの内側にファスナーポケットが内蔵されているのもグッドポイント。冬や雨季は防水透湿性の高機能パンツが必要だと思うが、小雨の夏登山にはめちゃくちゃ良い。個人的には、ノースフェイスのアルパインライトパンツに近い使用感だが、そこはさすがユニクロクオリティ、お値段2,000円と格安。他のカラーも買い増しすることにした。
ジグザグの急登が続いて若干バテるが、登山道から35分で終了なので、サクッと運動したい場合には最適のルートだ。バス停からでも1時間以内で景信山山頂へ登頂できる。うん、これはいいルートだ!
さっそくCAVAを調達。この夏2本目!夏が終わるまでにあと一回ぐらい行きたいところ。(前回景信山で取っ手をなくしたチタンマグはそのまま愛用している)
前回は燃料が足りずに炊飯を失敗したので、こちらもリベンジすることにし、固形燃料を持ってきた。さらにチタンのウィンドシールドも追加し、リベンジ炊飯開始。20分ほどで固形燃料が燃え尽きる。
全然炊けてへんやないかい!!!
というのは当然想定済みだ。山で固形燃料ひとつでご飯が炊けるワケがない。今日は追加でアルコール燃料もたっぷり持ってきている!隙なし。
その間に葉っぱの天ぷらもついでに購入し、炊き上がりを待つ。
完璧に炊けました!!結局固形燃料+アルコール50mL必要だった。アルコールだけで炊こうと思ったら75〜100mL必要だと思う。山で炊飯するのならやはりシングルバーナーに限るな。アルストは格好いいし軽いんだけど、パッとお湯を沸かすぐらいしか使えないように思う。アルストで調理は難しい。
1時間で登頂し、ワインを飲みながら景色を楽しみ涼む。ここまでは完璧なゆる登山が実現できている。
さて、問題はここからだ。どうやって帰ろうか?前回はここから高尾山口の極楽湯を目指してしまったため、あまりゆるくならなかった。きた道をピストンするのがもっともゆるいが、それではつまらない。できれば温泉で汗を流したい。
そこで、まずは陣馬山のほうに下り、途中でトラバスして陣馬の湯を経由して藤野駅へ帰るルートを辿ることに決めた。
もう上りはないため、帰りは楽々登山だ。明王峠を通り越し、奈良子峠で左に降りて行く。
しかし、ここからが地味に長い。単調なジグザグの道をひたすら下りるだけなのだが、とにかく長く感じる。
途中で道路にぶつかり、おっ??終わりか!?と思わされるのだが、単に道路を横断するだけで、まだまだ登山道は続く。
なげえ〜温泉はまだか〜
おっ!登山道終わりっぽい!
つきました!陣渓園!日帰りの入湯料は1000円。
しかしこの陣渓園、お風呂はかなりプリミティブな岩風呂となっており、とてもいいお湯だったのだが、脱衣所にドライヤーや扇風機がなく、髪ビショビショ、汗だくだくのまま着替えることになる。あちい〜!
そしてここから登山口のバス停まで徒歩20分ぐらいあるため、熱々の湯上り状態で歩くので、汗が全く引かないまま歩き続けなければならない。。。これは誤算だった。しかも、バスが1時間に一本ぐらいしかないため、時間を合わせることも難しい。
汗だくでバス停についたが、30分ぐらい待つ必要があったため、少し悩んだ結果歩いて藤野駅まで行くことにした。駅まで徒歩25分ぐらいなので全然歩けるのだがとにかく暑い。せっかくお風呂で汗を流したのだがまた滝のように汗を流しながら駅へと向かう。
藤野駅到着。結局帰りの電車を30分ぐらい待たないといけなかったので、バス停で待っときゃよかったと思いつつ、駅前の売店で缶ビールを買ってベンチで涼みながら電車を待つ。
ボーッとホームで過ごしていると、不思議な景色に気づいた。
駅から見えるあの山はなんだろう?ラブレターらしきものが見える。お洒落だな。あとで調べたのだがこれは「緑のラブレター」というアート作品で、有名なものだったらしい。時間がなかったらこんな景色にも気付けなかっただろうし、「田舎の待ち時間」も悪くないな。これもゆる登山のおかげだ。
しかし結局あまりゆるくなかった
終わってみると4時間12kmと、今回も思ったほどゆるくなかった。温泉にこだわったのが災いとなってしまったようだ。
もうすっかり夏も終わりかけており今年は真夏のゆる登山を極めることが叶わなそうだ。