景信山のCAVA
前回の鷹ノ巣山登山で夏の急登登山にだいぶ懲りたので、今回は「ゆる登山」を目的に、ゆる〜く山を楽しむことにした。
夏のゆる登山といえば、僕の中では景信山〜小仏城山縦走だ。なにせ、景信山では山小屋には珍しく、キンキンに冷えたカヴァ(スペインの美味しいスパークリングワイン。フランスのシャンパンと同じ製法で作られている)が売っているのだ!初めて見つけた時にはめちゃくちゃ感動した。そして冬には温かいグリューワイン(甘いホットワイン)も出してくれるので、ワイン好きとしてはたまらない山なのだ。
なおかつ、眺望もかなり良い。東京都心方面も、丹沢方面もかなり展望が開けていて360°のパノラマが楽しめるところも外せない。しかも727mと低山のためサクッと登れるので早起きしなくてもいいところもグッドだ。
しょっぱなからミス
本当は高尾駅から「小仏」行きのバスに乗るはずが、中央線との乗り継ぎをミスってしまい、30分待ちとなってしまった。大人しく待てばよかったのだが、すぐに「陣馬高原下」行きのバスが来たため、何も考えずに衝動的に飛び乗ってしまった。しょっぱなから「ゆる登山」計画が崩れつつあった。
バスの中でいろいろなルートを探したのだが、陣馬高原下から最短距離で景信山に行くには、底沢峠から堂所山を越えていくしかなく、そのルートを進むことにした。
小川が気持ち良い林道を20分ほど進むと分岐に到着する。
通行止を乗り越えて左の林道をさらに進んでいくと、ようやく登山道だ。
多少傾斜のキツい上りがあるが、奥多摩急登を制した僕には造作もない坂であった。サクッと45分で底沢峠に到着。
底沢峠は陣馬山からのルートの合流点でもある。ここまではひとりだったのだが、ちらほらと登山者が現れはじめた。左折して堂所山を目指す。
一瞬だけ展望が開ける。いい天気!暑いが、ゆる登山には多少日差しがあった方が気持ち良くていい。
堂所山はスルー
さて堂所山の手前の分岐だが、ここは迷わず「まき道」を選択。左に登らないと堂所山は踏めないのだが、今日の目的は「最短距離で景信山のCAVA」なので、堂所山はサックとスルーさせていただく。
堂所山まで1時間。そして堂所山から30分で景信山だ。
難所なく1時間半で景信山に到着!
意外と登山者も少ない。去年の夏はもっと登山者がいたのだが、やはりコロナの影響でみんな自粛しているのだろうか。そういえば、この日すれ違う登山者でマスクやネックゲイターをしている人はほとんどいなかった。「こんにちは」文化も復活していたし、まあ、いい意味悪い意味、今山に登るような人たちは慣れたのだろう。体調良くないと夏の低山なんか登ろうと思わないしね。夏山はある種のグリーンゾーンとも言える。
ガスっていたため都心までは見通せなかったが、さすがの眺望だ。東京都心方面を山から眺めるには、景信山がマイベストだ。一度ナイトハイクもしてみたいところだ。
お待ちかねのカヴァ
美味い!!!最高だ!!!さすがカヴァ、泡がきめ細かい。しかしなんでここの茶屋はワインがおんなに豊富なんだろう?今度聞いてみよう。疲れをカヴァで癒しつつ、お昼ご飯も準備。
VARGOのチタンアルコールストーブにX-MESHを風防とし、さらにエバニューのパワープレートで火力を増幅させてメスティンで米を炊きたいと思う。持参したアルコールは50mL。さて、うまく炊けるのだろうか?
アルコールがなくなるまで放置し、そのまま10分蒸らす。炊けたかな?恐る恐るメスティンのフタを開けると・・・
いや炊けてへんやないかい!!!
しまった。油断して50mLしかアルコール持ってきてないし、その他の火器も一切持ってきていない。芯がありまくりでビチョビチョだが、これを食するしかない。。。うかつだった。。。しかし50mLで炊けないのか。やはり、チタンアルストは調理は無理で、ULハイクのお湯沸かしにしか使えないのかもしれん。
十分休憩しつつ、今後のプランを練る。目的のカヴァは達成したし、ゆる登山なので小仏へ降りてバスで帰るのが最短ルートなのだが、奥多摩で2週連続温泉を逃したので温泉ロスになっており、高尾山口の極楽湯に行きたい衝動に駆られる。体力にはだいぶ余裕があるので、高尾山から下って温泉に入り、高尾山口から電車で帰ることにした。
サクッと小仏城山。ここの茶屋もなかなかいい。
大盛りのかき氷を食す
ゆる登山につき、普段だったら絶対に食べないかき氷を食することにした。
コロナにつき、シロップはセルフサービスとなっております。てか、これ「小」なんですけどかなりデカいな。大にしなくてよかったまじで。
小仏城山から40分で高尾山。さすがに高尾山は一般の観光客でそこそこ賑わっている。しかしやはり去年よりだいぶ少ない気がする。というかもう10kmも歩いてんの?うーん、ちょっとゆる登山ではなくなってしまった。温泉に入りたいので仕方がないのだが。
サクッと下ったのだが1時間かかった。山頂から3.5kmもあるのか。全行程で4時間、13.5km。終わってみるとあまりゆるくなかった。やはりしょっぱなのバスでミスったのと、温泉を目指してしまったことで想定の倍ぐらいの行程になってしまった。このリベンジはまた来週に行いたい。
高尾山口の極楽湯は綺麗だし温泉の種類も豊富でかなり好きだ。ひさびさの温泉を堪能し、にしん蕎麦をいただいて終了。お疲れ様でした。
外付けの悲劇
温泉でバックパックを下ろしてようやく悲劇に気付いたのだが、なんと外付けしていたチタンマグの取っ手が1つ取れてしまっていた!!!こんなことある?ショック。。。やはり、邪魔だし危ないし、チタンマグの外付けは金輪際やめようと思いました。。。