ステーキを焼いた話

「心がすべてである
  あなたはあなたの考えたとおりになる」
                 −ブッダ

仏教の創始者であるブッダはこんな言葉を残した。
「老・病•死」からは誰も逃れられないと言う事を若くして知り、現世にまで信仰される宗教である「仏教」を長い旅路を経て教えを説いたと言う。

そんなブッダの言葉通り、自分は今日も退廃的な生活を送っている。

強めの酒とアテさえあれば生きていけるんだこんな社会。

今日は酒のアテにスーパーで安くなっていた大きめのステーキ肉を買って焼いて食べた。
安いお肉でもしっかり美味しかった。
命に感謝。

肉を食べている時にブッダの言葉を思い出した。

今、自分に食べられている牛は心が思うままに生きてこれたのだろうか。
もちろん、この牛に信仰心があったかは定かでは無いが、感情や意思がある中、本牛たちが知っていたかどうかはわからないが
「誰かに食べられるため」
という決められた道を生きてきた事に変わりはない。

「この牛は自分の生涯をかけた血肉を食べる人間が本当に自分でよかったのだろうか?」

そんな事を考えたりする夜だ。

仕事であれ、学校であれ、バイトであれ、誰しも日々起きた「嫌な事」を考えたりする事があると思う。
考えても時間は過ぎていくし、地球は回り続けるし、命も回り続ける。そして俺はこれからも牛を食べ続けるだろう。

こんなにも大きな世界でちっぽけな人間が何を考えてたところで、世界はそれに目を向けたりもしない。

それでも、「自分なりに頑張っている」という心の持ち方で、これから先の困難も乗り越えていきたいと思っている。

頑張るためにも、明日は焼肉をしようと思っている。

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