ぼくのBL 第五回
だいぶサボってしまいました。反省。
前回の日記のあとから『蒼穹のかなたへ』(原題:Into the Blue)を読み始めた。やっぱりゴダードは面白い。
登場人物が多く、プロットも複雑怪奇を極めるため、人物相関表を書きながら読まないと訳が分からなくなるんだけど、その手間を補って余りあるくらい面白い。
主人公のハリー・バーネットは中年の冴えないおっさん。知り合いの娘さんを案内しながらロードス島の山をハイキングしている途中で彼女とはぐれ、そのまま行方不明になってしまう。ハリーはなぜか彼女の殺人容疑で捕えられ、のちに釈放されるが、納得のいかないハリーは単身彼女を探す旅に出る。というのが序盤のあらすじ。
謎は徐々に深まっていき、下巻の真ん中あたりで、この手の小説では珍しい展開を迎える。え、このあとどうなっちゃうの? と思わせてからの伏線回収がすごい。帯に『善意の怖さ』という惹句があったが、ラストもラスト、最終盤になってこの意味が解るという粋な計らいで、もうクラクラしましたよね。
さて、数日前に買った本の写真です。
『蒼穹のかなたへ』の6年後の続編ということで期待しちゃう『日輪の果て』(原題:Out of the Sun)。それから『蒼穹』の前の作品『闇に浮かぶ絵』(原題:Painting the Darkness)。
上記3作品のジャケットがまたすばらしいのよ。下に写真を載せておきます。
ほんと、上下巻の装幀の理想だよね、個人的感想ですけど。
今回初めて気にしてみたけど、装幀は鶴丈二さん。私の好きな奥泉光の「准教授桑潟幸一郎シリーズ」の装幀も手がけてらっしゃる方。オッケー、お名前は覚えた。
『猫はわかっている』は猫が出てくるミステリのアンソロジー。
さて、今日は『蒼穹』続編の『日輪の果て』を読み始めている。1作目の6年後に出た続編を続けざまに読むという贅沢を味わっています。
それではまた次回。
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