hitBOXタイプのレバーレスアケコン制作1(基板編)
■はじまりの日記
・2020年夏頃~
ある日大好きなストリートファイターの配信を見ていると、プロ格闘ゲーマー・ウメハラさんがhitBOXというコントローラを使い始めた。
さらに、別の格ゲーマー・ときどさんが「今から始めるならHitbox使った方がいいよ」と。なんだそんなスゴイものなのかと興味シンシン。
hitBOXについて
一目瞭然なのだがレバーがない、そのかわりWASDのように上下左右にボタンが割り振られている。(画像はヒットボックス公式サイトより)
いろいろ調べてみると、その界隈でも自作hitBOXをつくってる人がチラホラ居るようだ。アクリルを自分で切断したり蜘蛛の巣状の銅線をハンダしているのを見て。お金も労力もえぐい、でも買うのは違う…。
「ああ、自分で基板がつくれたらなあ…」
~しばらくして2021年~
とある友人とDiscordで雑談をしているとミルフィーユ状の薄型Hitboxを基板から自作している方を発見(ぽめさん)
ueo「この人すごい、しかもドリキャスが好きなんだって」
友「いいね、KiCADならueoさんだったら1日で覚えられるよ」
ueo「またまたぁ…ホントに?」
私はハードウェアはあんまり良くわからないのだが、
FLASHという今ではオーパーツなソフトウェアを人一倍触っていたのでその技術が製図・プログラミング面で大いに活かせた。
・まずはPCで動かす
・できるだけ安価に
・納得できないことはしない
を意識して制作に取り掛かることに。
■基板(KiCAD)
KiCADはフリーのCAD設計ツール、PCBエディタというやつ
・回路図設計
必ず回路図から作る、実際にフットプリントを作る際に配線をマグネットのようにつなげてくれる。
ここでやっていることは非常にシンプル。電源とGNDとデータピンをつなぎ、そこに4極のLEDを追加している。
・フットプリント設計
回路図をもとに基板のパーツと形を決定する作業
3Dでプレビューできるので使いたいパーツを選定してライブラリに追加して配置。
・LEDについて
Neopixelというのだがデータピン1個つながっていれば連結して自在にRGBに発光させることができる代物
これのサイズが厄介であまり小さいLEDを採用するとハンダ付けの難易度がグーンと上がって気絶モノ、ただしスイッチに埋め込むには大きさの制約があるのでどうしたものか。と辿っていると、基板に穴をあけて裏側からコンニチワさせるという手法を採用している先人がいて試すと大成功。
少しお見せするとこんな感じ(中央の四つ足のパーツ)
・ORIGAMICATについて
我が家には2匹猫がいて、その1匹がラグドールのケイトちゃん。かわいい!
息子がつくった折り紙を頭にかぶってご機嫌な写真を参考にロゴを作ってみることに。
ドット絵が好きなのでシルクプリントのところに3色刷りで配置。
データ制作が終わったら発注作業へ
軽量化と発注コストを考慮し、トップをアクリル(2mm)、それ以下を5枚の基板(1.6mm)で構成することに
・基板データ発注
KiCADからガーバーファイルを出力し、アップロードするとweb上でプレビューできちゃう!ヒュー!
基板のカラーをホワイトに指定して発注。
発注すると逐一工場から進捗が送られてくるので安心、配送業者をDHLで指定すると合計1週間ほどで到着。(試しにもう1段階安価な業者でもほぼ同じ日数で届いた)
・アクリル発注
https://www.elecrow.com/
こちらはプレビューできないので不安ながらもKiCADのカットデータだけ抜き出して渡して発注完了!
・3Dプリント発注
3Dデータ(stl)をアップロードしてプレビュー、多めにキーキャップを注文。
(stlデータはflatboxさんが配布していたものをお借りしました。)
到着するとこんな感じ
Arduino編へ
~つづく~