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デジタル✖︎アナログの可能性を見出す:チームラボボーダレスin お台場に参加して
2019年8月9日(日本時間は10日)アメリカ・ラスベガスに旅行で滞在してます。今は、滞在先のホテルで書いています。
静岡から東京経由して行くから・・・ということで東京お台場のパレットタウンで行われているチームラボボーダレスに家族で参加してきました。
内容については、以下のサイトでも紹介しているのでこの辺りみて気になる方は是非行ってみてください。
当日はコミックマーケットで行列でした。こちらも覗いてみたかった。すごいパワフル。外国の人も多く来ていましたね。まさに漫画の甲子園!!
感想は・・・ということですが、2つあります。
1 デジタル酔いに気をつけよう
「デジタル酔い」というのが本当にあるんだな、ということです。途中で気持ち悪くなりました。ただ、耐性の問題で、うちの娘ちゃんは全然平気のようでした。日頃、結構、デジタル機器を使っている割に、弱かったことが発覚しました(苦笑)。
なお、全体が迷路のようになっていて、至る所に鏡が置いてあるので、方向感覚を見失いました。今回のコンセプトが、「さまよい 探索し 発見する」だそうなので、まさにさまよいました。この感覚を失うことで気持ち悪くなったのかもしれません。皆さん、気をつけてください。
*無限に変化を見せる会場。創造的な運動空間を表現しています。
2 ボーダレスの可能性と課題
もう一つの感想は、ボーダレスの可能性と課題です。ボーダレスを掲げるチームラボなので、枠組みがないことが特徴です。ですが、「ボーダレス」にしてしまうことで、逆にコンセプトが見えにくくなってしまうということもあると感じました。もちろん、「さまよい 探索し 発見する」という狙いは当たっていますが、デジタルアートの集団として何を表現したいのか、という統一感は欲しかったところです。ボーダレス、すなわち枠組みがないために表現したいものがボヤけてしまったのかもしれません。
これはもう一つの可能性も示唆しています。アナログ、というよりは枠組みのあるものの価値の再認識です。「枠組み」があるなかでこそ表現ができることがあるのではないか、という気づきも得られました。つまり、チームラボはデジタルアート手段として、既存の枠組みを取り払うことを目指しているのでしょう。しかしながら、枠組みのあるキャンパスで限られた絵の具でこそ表現できるものがまた人の心を打つ、ということを再認識する場になりました。
3 デジタル❌アナログの融合
*書いたものをスキャンして読み込み、デジタルの水族館の中に泳がすことができます。
今回のチームラボボーダレスへの参加を通じて、既存の芸術、美術は枠組みがあるからこそ表現できることがあるのではないか、と感じる機会になりました。
一方で、枠組みのないところでしかできない表現というのがたしかにある、そんな可能性も感じられました。VR(バーチャルリアリティー)を含め、今後はこうしたデジタルアートが一つの主流として確立されていき、体験型の芸術、美術表現も増えていくでしょう。
これはいわゆるアクティブラーニング型の学習にも通じるところでです。既存の美術館がもっと取り入れるべきことでしょう。単に黙って鑑賞するだけでなく、もっと参加してもらえるような場づくりをする。そうすることで芸術、美術に関心のある人がもっと増えるかもしれません。今、芸術、美術、音楽の活動に対する予算が非常に厳しくなってきてます。この時代においては、より多くの人に芸術、美術、音楽に関心を持ってもらうためには、デジタル❌アナログの融合を目指していくような取り組みが必要なのではないか、と感じる機会になりました。
事前予約していけば比較的スムーズに入場できました。夏休みお台場に行く機会がある人は一度どうでしょうか?