永田萌さんの本を読んでー京都憧れの街

きものについて勉強しているとき偶然手にとった本が、画家、グラフィックデザイナーである永田萌さんの『京都・きもの 暮らし』(河出書房新社)です。可愛らしい画風で有名な永田萌さんの文章、特にきものにかかわる文を読むときものを着てクラス生活へのあこがれがますます大きくなります。

『京都・きもの暮らし』は永田萌さんが自らの京都での生活、きものとの関わり合いをかわいらしい、個人的な体験から綴った短編集。自分が実際にきものを着るときの苦労や、きものの美しさなどが描かれていて大変参考になります。それにしても、京都の四季・人間関係はなんと細やかで奥深いものでしょうか。実は、私は今まで京都という街に行ったことがありません。私が美術が好きだと知っている友人には、よく驚かれます。あいにく私の家庭は長距離の旅行はあまりしません。修学旅行も運悪く京都には行けていないのです。東京でも生ききれないほど載っ展覧会が在るのだからと満足はしていました。しかし、萌さんの文章を読み京都の艶やかな生活に思いを馳せるとやはり、京都に憧れを抱かずにはいられません。ああ京都。


毎年5月、煎茶道の全国大会が京都で開催されます。是非参加するつもりで楽しみにしていましたが、それもコロナウイルスで潰えてしまいました。いつか安心して京都に行ける日を楽しみにしつつ、今は本を読んでその心の憧憬をより豊かにしようと思います。
#京都 #永田萌 #美術 #美術史 #きもの

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