軌道修正2年間の振り返り
「初期」
私は、世の中から必要とされていないのだと思っていた
2020年5月、足の小指を骨折した。
初めてのことだった。今思えばこの頃から、エネルギー低下は始まっていた。
航空業界に関わる仕事をしていたため、コロナによって私の仕事は大打撃を受けた。
もちろん他の仕事の方も打撃を受けただろう。あまり人は、私も含め大変だった時のことは言わないので、どのくらい大変だったのかは人と比較したことはない。
ただ、コロナで半分鬱状態だったと、今ならわかる。
食欲はないし、特に食べたいものもない。
ただ惰性で食べてた。
欲望がない。
何をすれば良いのかもわからない。
ただ時間だけはたっぷりあったので、やったことは、運気が上がりそうな「生活を整える」こと。
花を欠かさず飾り、
毎日掃除して、
断捨離と片付けをした。
それが即何かの役に立ったわけではない。
今考えれば、大波や台風が来ている時に、無理して出かけて行っても吹き飛ばされるだけだ。
波や嵐や台風が過ぎ去るのを、ただ待ってればよかったのだと思う。
それでも突然降ってきた、「時間だけはたっぷりある」状態。
こんな時間がなければ生活を大事にしたり、断捨離はできていないのだと、今は思うが、その時はやることが突然なくなってしまったので、本当に辛かった。
仕事がない=世の中に必要とされてない=生きてる価値がない
と本気で思っていた。
だいぶん、かなりやばい
と今ならわかる。
ある時知り合いの人に
「私は世の中に必要とされてないと思う」
と言うと、普段の私の言葉とは思えなかったのか、
「そんなことはないよ。
仕事がなくても必要とされてないなんてないのよ」と言われたが、「単なる慰め」だと思っていた。全く心に響いていなかった。
それほど仕事が全てだったんだ
それほど自分の全てを懸けていたんだ
と今なら思える。
娘もいる
家族もいる
高齢の母もいる
だからこそ、仕事が全くなくても、家族にとっては私はいなくては困る存在なんだ、と言うことがわかるのには、もう少し時間がかかることになる。
続く