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客室乗務員時代の同期たち
以前、こんな記事を書いた。
客室乗務員同期として入社して数十年が経過している。
現役で続けている仲間もいるが、9割は辞めている。
結婚してる者も多いが、
ご主人を亡くした人もいれば、
孫に恵まれている人も、
既にこの世を去った人もいる、
同じ日に同じ職業に就いて、同じ方向を向いていた同期が、その先に違う未来が用意されていたなんて、あの入社式の日には誰も思いもよらなかったはずだ。
そして違う人生を歩いている仲間の数十人と、今でもゆるい付き合いが続いている。それぞれの人生の辛さや大変さを時には個別に共有しながら、お互いを尊重している。
たまたま受験してたまたま入社した会社で出会った仲間と、数十年経ってもつながっていられるのは、決して偶然ではなく、縁があったのだと思える。
親でも姉妹でもない、血のつながらない関係なのに「共に困難を乗り越えた」という共通点だけが私達を、時には血縁以上に濃く結びつけている。
親が知らないことも知っている。
親に言わないことも、同期たちと共有した。
肉親が理解できない気持ちを同期たちと理解し合った。
この絆は強く、切れていない。
これからも、それぞれが死ぬまで人生は続く。
それぞれに嬉しいことも大変なこともあるだろうが、いざという時、あの毎日自分たちの未熟さに、泣くほどの辛い思いをして乗り越えた仲間とつながっている事が、私の心の支えの一つになっているとふと感じた。
たとえ何かを相談せずとも「みんなもきっとそれぞれの人生に向き合っている」と思った時、力が湧いてくるからだ。
ありがとう、同期でいてくれて。
ありがとう、出会ってくれて。
ありがとう、つながってくれていて。
みんなのことを思い出すだけで、勇気が湧いてくるよ。
これからもみんなのことを支えに歩いていくから。
ありがとう、本当に。
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