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世界一周の旅で出会った人たち#2「ニューヨーク」


ニューヨーク。

誰もがアメリカを代表する都市だと知っている。
マデイソンスクエアガーデン、自由の女神、MoMA
(現代美術館)5番街。
宿泊費高騰の関係で、たった2泊3日の滞在にしたところだ。宿泊先を選ぶところからかなり時間を要した。

治安を考えると、場所を選ぶ必要がある。さらに短い滞在で、中心街に出るのに時間がかかる場所は避けたい。でもできれば宿泊費を抑えたい。これらの条件が全てマッチするところを見つけるのは至難の技だった。世界一周の旅のホテル予約で一番時間がかかったのが、ニューヨークだった。

最終的には、5番街も、マデイソンスクエアガーデンも徒歩圏内にある、マリオット系列のホテルにした。


ベッドは大きかった
ホテルが乱立している界隈


ここは出張の人などが長期滞在もできるホテルで、コインランドリーが地下にあるし、部屋にはキッチン、冷蔵庫、食洗機、などが置いてあった。ただ日本のビジネスホテルとは違って、その部屋はかなり広い40平米ほどの部屋に、キングサイズのベッドが置いてある。
窓の外には別のホテルが立っている。夜景などは望めないが、スタバもすぐ近くにある便利な場所と、ある程度のサービスに満足していた。


キッチン道具はバッチリ揃っていた
食器も
住むように滞在できる
簡単な料理は可能


それでも決して超一流というわけではないが、どうやら私が行った時期がホテル代が高い時期で、さらに円安が進行し、1ドル158円で計算をすると2泊3日で15万円が吹き飛んだ。
日本も今や東京のホテル代は高騰しているので似たようなものかもしれないが、デフレ漬けになっていた私にとって、たった2泊で15万円は痛いなと思ったが、ここでも「安全をお金で買う」と言い聞かせ、選んだのがこのホテルだった。

9月27日。ロサンゼルスのいとこの家で、毎日日本食を食べさせてもらっていた、甘やかされた日々は終わった。これからいよいよ本当にひとりで旅をしていくんだ、と思った。
ロサンゼルスからJFK空港までは(ジョン・F・ケネデイ元大統領の名前がついているニューヨークでは最も大きな国際空港)アメリカン航空のファーストクラスに乗った。


このシートがフルフラットになる
アメニテイ
メニュー表
お腹いっぱいだったので、夜は軽く食べた


国内線のファーストクラスなので、座席もそこまでは広くないが、フルフラットシートにして眠れるのは、かなり疲れをとってくれる。ある程度の年齢になったら、ビジネスクラス以上の国際線に乗るのがいい、と言われるのは、旅の疲れを最小限にして、到着後すぐに予定をこなすことができるためだと実感した。実際に時差ボケもほとんどなく、48日間の間ずっと到着したその日から予定をこなすことができたのは、ビジネスまたはファーストクラスのおかげだと思っている。

アメリカン航空のサービスは、どうだったのか?
国際線の客室乗務員はベテランの人、すなわち中年女性が多く、その分アメリカのお母さんのように、私がリクエストしたことはなんでも、親切にやってくれた。正直あまり期待をしていなかったが、まるでお母さんに甘える子供のようにくつろがせてくれたのは、私が高校時代に留学していた時の「古き良きアメリカのお母さん」を思い出させた。


客室乗務員は、みなさんお母さんのようだった

さらにロサンゼルス空港のファーストクラスラウンジが素晴らしく、ここでもまるで一流レストランにきたかのように、普通にテーブルに座るとメニューが出てきて、好きなものを注文できた。味は正直日本航空のラウンジの方が美味しかったが、最後のデザートで食べたアイスクリームだけは、ものすごく美味しかった。
旅の間中、スイーツは日本は完敗だな、と思うほど種類が豊富で、且つ美味しかった。これが各国の人々の体型に影響を与えていることは間違いないが。


ロサンゼルス空港アメリカン航空
ファーストクラスラウンジ
ラウンジの食事メニュー
なんでも量も多い
これが、絶品だった

9月27日、早朝のJFK空港は肌寒く、全体的に古く暗い感じがした。空港からホテルまでは、安いシャトルを予約していた。タクシーやライドシェアでも一万円を超えるのが当たり前なので、4,500円くらいで行けるのは正直ありがたいと思って、「Klook」という、世界中の観光地のあらゆる予約が可能なサイトで見つけて予約していた。
しかし、安いものには理由がある。
まず、到着して空港インフォメーション近くにある公衆電話のような、シャトル専用電話から電話をして、初めて迎えにくる。到着は30分後。朝早いからなのか、そもそも店がないのか、待ち時間をつぶす場所は見当たらない。仕方なく、その場で立ったまま待つ。
1時間後に到着したと思ったら、次のターミナルで他の乗客をピックアップするためにさらに待つ。
まあ、ホテルの前まで行ってくれるのだからと安心して、眠りに落ちていた。

Wi-Fiは事前にいろいろリサーチしまくって、「Airalo」と言うE SIMを使ったWi-Fiに申し込んでいた。日本で少しだけ設定をして、現地の空港に到着するとすぐに切り替えボタンひとつであっという間にWi-Fiがつながるのには、ロサンゼルスに着いた時に本当に驚いた。
各国別に値段は違うが、私は世界中を旅するので120カ国以上でつながるプランに申し込み、20Gで1万円ほどだった。(有効期間1年)

Ahamo(docomoの格安スマホ)すれば、切り替えなども必要なく主要な海外で使えると知っていたが、私が訪問する国で含まれない国もあったので、ESIMを使うことにした。
あのWi-Fiレンタル機器を持っていく必要がなくなったのは、本当にありがたい。コロナの間にデジタル化が進み、私は両替もしていないし、キャッシングもせず、クレジットカードで旅を続けていて、今の所何も困っていなかった。
時代の進化は、人々を自由にする。一人旅が快適にできるし、安全だ。
E SIM、キャッシュレス、ライドシェア。
以前はなかったものばかりだ。そしてこれらに私はかなり助けられて、世界一周旅をすることができた。
便利なものはどんどん取り入れる。旅のおかげで頭のアップデートができている。


ニューヨークといえば、これ

自由の女神を見るクルーズ、初めてのライドシェア、警報が出るほどの雨、五番街のユニクロ、フロントスタッフのお客に対する対応の違い(白人には優しく、私にはきつい)、観光バスのドライバーが最初はすごく愛想が良かったのに、道路混雑でかなり不機嫌になり、途中で案内をやめたことも、全ては良い思い出だ。むしろ「ああ、これがアメリカだ」と、その度に思わされた。
高校時代に10ヶ月間滞在した時に感じたことを、思い出していた。

その中でも、MoMAで出会った1人の女性が最も印象に残るニューヨークの人だ。
長くなったので、次回この女性について書きたいと思う。


5番街のユニクロ
お客さんがいっぱいだと、嬉しくなった


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