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宮古島1週間・避寒地への旅DAY6、7 「島の駅」と「初ビーチ」
避寒地への旅6日目。
だんだんとこの旅の終わりが見えてきた。
なんかやっぱり寂しい。
今朝は、雨もずいぶん上がり、傘無しでも歩けそうな天気だ。
今日は、大神島の食堂のおばさんに勧められた「島の駅」に行ってみようと
思っている。
普通は「道の駅」なのだが、宮古島には「島の駅」があるらしい。
きっと珍しいものがたくさんあるぞ、と楽しみにしながら、40分かけて歩いて到着した。
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スーパーのような店がある。特にくだものコーナーは、とても広く、特に「宮古島メロン」が有名らしいのだが、すでに売り切れ。
明日の入荷時間まで書いてあった。
じゃあ、何か代わりになるものはないのか、と思い、棚を見ると「メロンゼリー」が置いてある。
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早速カゴに入れ、ふと横を見ると「さとうきび」が売っている。まるで細い竹のようなものが3本五百円くらい。
「奥の店でジュースにもできます」と書いていたので、買っていこうと思ったら、特定のさとうきびしかダメらしく、それは返却して、直接店に行って「さとうきびジュース」を注文した。
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お値段800円。
まあまあなお値段。
スタバより高いけど、今搾りたてで、確かに素朴な甘さで美味しい。
ミネラルとか、栄養が一気に体の中に入ったような気がした。
このレモンは、「味変」のためらしい。
ぎゅっと絞って入れると、確かにちょっと味が締まった気がした。
周囲には、観光客がほとんどで、数人の地元の人らしき人たちが、宮古そばなどを、遅い昼食として食べていた。
寒い、と思ったら、クーラーが効いている。
なんでも宮古島はとても湿度が高いらしく、ずっとクーラーをつけているか、除湿機をつけていないと、すぐにカビてしまうらしい。
だからなのか、2月なのにクーラーが入っているところが多い。
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それにしても、レジのお兄さんも、さとうきびジュース店のお兄さんも若い。
20代から30代だろう。若い人たち働いているのをたくさん見かけた。
観光の仕事は若い人が担っているのかもしれないが、本土だと中高年の人たちが外食店で働いているのは普通なので、ちょっと違和感がある。
あと、外国人で働いている人をほとんど見かけない。
これは想像だが、少子化ではないので働き手は足りている。外国人は、留学などでやってくるので、高校以上の学校がない島にはほとんどこない、というか、来れない。
だから若い人たちが、観光産業で働いている、という図式のように思った。
お弁当を買い、お土産を買い込んで、また40分歩いて帰ろう。
まるで気分は地元民。
物価は案外高いけど、この気候と気楽さがやっぱり心地いい。
DAY7 砂山ビーチへ 「やっぱり旅は想定外があるから面白い」
今日は、久しぶりの晴れ!
ビーチに海を見に行きたい、と思った。
このホテルは悪くないが、場所が今いち。
ビーチにも遠いし、歩いて行ける場所にはない。
いや、それでも砂山ビーチというのが最も近くて、歩いて40分かかるが、歩いていこう。
わざわざタクシーを呼ぶほどではない。こんなにお天気が良いながら、ピクニックだ。
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ペットボトルとスマホがあれば大丈夫。
そして私はビーチに向かって歩き始めた。
舗装された道路には、ほとんど車も通らないが、人には結局誰とも出会っていない。
歩かないんだよな、島の人たちは。
ピクニックきぶんで歩く通りは、さとうきび畑と、赤土の畑を右手に、左側には森のような木々が生い茂っている。
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空気はいいし、天気もいい。
歌でも歌って歩きたいくらいだ。
やがて別荘地のような趣の建物が並ぶエリアにきた。
もしかしたらここは、高級別荘地なのかもしれない。
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元オリンピック選手とか、芸能人たちが移住や、二拠点としていると聞く、宮古島。
ゴルフ三昧の日々を送ることもできるらしい。前回の宮古島滞在の時に、タクシーの運転手さんが教えてくれた。名刺もくれたし、「ゴルフ行く時は、自分が紹介すれば安くなる」とも言われたのを思い出した。地縁でできているのが、島なのだろう、と思った。
やがて、砂が目立つ道に入っていく。駐車場があり、そこにみんな車を止め、「私有地」と買いている道に入っていき、ビーチを目指す。
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砂に足を取られそうになりながら、スニーカーで登り、下る。
やがて細くなった道の向こうに、青い海が見えた。
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砂山ビーチには、観光客の先客たちがいた。
さすがに海水はまだ冷たく、誰も泳がないが、この開放感はやっぱり自然の力の偉大さを感じずにはいられない。
木製のベンチに座り、しばらくぼーっとする。
空を見上げ、海を見つめる。
やっぱり自然の力は大きい。一瞬で人の気持ちを変えてしまう。
私たち人間も自然界の一部なのだと、共存しているのだと気づかせてくれる。
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ちょうどいいお天気で、気温で、ずっとここにいたい気持ちにさせられる。
また、きっと戻ってくる。宮古島に。
そんな予感しかなかった。
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観光客全員、誰一人残らず駐車場に向かい、車で市街地へ戻る一方、私はまた40分間のハイキング。下り坂が多いので、気も楽だ。
あともう少しでホテルに到着する、というところで、後ろからきた一台の軽自動車がスピードを緩めた。
「どこまでいくの?乗っていかない?」
一瞬、ドキッとするが、その軽自動車の窓から見えたのは、一人の地元の人らしいおじさん。
助手席にはもう一人の男性が座っている。
「あ、いや、もうすぐそこがホテルなので」というが、「そう?でも、歩くの大変でしょ、乗って行きなさいよ」と勧める。
与那国でも同じようなことがあったので、「まあいいか」と、ホテルも近いし、道もわかっているから、と思って、後部座席に乗せてもらった。
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乗り込むと、「どこまで行ったらいい?」と聞くので、「あの大通りまで出てもらったら、もうすぐそこなので」というと、「あ、じゃあ道教えてね」と言う。
「地元の方ではないんですか」と聞くと「あー、僕はね、インドネシアから来た」と流暢な日本語で言う。「あ、私バリに行ったことがあります」というと、その男性は助手席の男性に英語で私の言ったことを伝えている。」「あ、彼はねシンガポール。ドクターよ」というので、私も英語で「シンガポールも言ったことあります」というと「僕たちはすぐそこにホテルをオープンするからその下見できたの」という。
「えーすごいですねー、ぜひホテルの場所教えてください。私も行きたいです」と英語でいうが、教えてはくれなかった。
「日本人ですか」と聞かれ、「はい、そうです」というと、「あ、僕も日本人。ここで生まれてインドネシアには仕事で行ったの。だから日本語で大丈夫よ」と言う。
「お名前は?」と聞かれ、答えると「僕はね、○○○」ととても立派なお名前を教えてくれた。
「ここに戻ってきたのは、本当に久しぶりでね」と言う。宮古島を出て、世界に行ったのだから、いろんなビジネスをきっとしているのだろう。
話が盛り上がりかけたところで、大通りに出た。
「あ、私この通りからすぐ、なので、ちょうどいいところで降ろしてください」というと、
ちょうどガソリンを入れる必要があったらしく、ガソリンスタンドで降ろしてもらった。
おじさんは、ちゃんと車から降りて、「ありがとうございました」という私に、「いえ、またお会いしましょう」ときちんとお辞儀をして挨拶をしてくれた。
確かに日本人だな、と感じた。
ガソリンスタンドでの支払いのために取り出した財布は、ブランドものではないが、綺麗な黒の皮の長財布で、きっとインドネシアで成功しているのだろう、と想像できた。
「袖触れ合うも多少の縁」という言葉を、旅に出るといつも思い出す。
だから旅が好きなのかもしれない。
旅の最後の最後に、こんな想定外の出会いがある。これこそ、旅の醍醐味。
夕食は近くにあるという、定食屋で済ませた。開店と同時に入ったのだが、私が帰る頃には満席になっていた。。。島の人たちは、とても幸せそうに見えた。観光客だけではなく、地元の人たちが多いように感じた。
島の人たちは、とても幸せそうに見え、私もその様子を見て幸せな気分になった。
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いよいよ明日は、この島ともお別れだ。
免税店で予約した商品を受け取り、寒さと日常生活に戻るために、空港で知り合い2人と会うことになっている。あまりにも浮世離れした日常を送っていたので、リハビリが必要な気がしている。
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続
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