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ひな飾り
今日はひな祭り。
桃の節句、女の子の節句だ。
節句というのは、江戸時代からできたと聞いた。
今でも雛飾りを飾るうちも多いと思う。
私も飾っている。
娘がいるからだが、実はこのひな飾りは私のおじいちゃんが私のために
買ってくれたものだ。
昭和の雛飾りだ。
それを母から私が譲り受け、娘のために飾っている。
私の祖父はこの雛飾りを買ってくれたあと1年足らずでこの世を去っている。
そして私は祖父の初孫だった。
それはそれは私の誕生を喜び、母が私を連れていくといつも抱っこしたがったらしい。
でも私は祖父の抱き心地が悪かったのか、祖父の顔が怖かったのかわからないが、いつも泣いていたらしい。
だから私が眠っている時にいつも抱っこしてくれてたらしい。
今これを書いていても、私に祖父の記憶はないのに涙が出る。
つまり私が愛されていたということだ。
それは母から繰り返し聞かされているので、記憶はないけど、感謝がある。
だからこそ、かなり古く、ボロくなっても、おじいちゃんからもらったひな飾りを飾るのだ。
人は、愛し愛されたいものなんだ、とわかる。
すべては愛、という言葉が今ぴったりくる気がしている。
その愛情の多少、そして表現方法は違うけど、みんな愛されると基本的に嬉しいし、愛する人がいるとそれだけで幸せだ。
祖父のことを繰り返し私に話してくれた母がいたから、私はおじいちゃんの愛情を今でも感じることができるし、お墓参りにいくと声が聞こえる気がする。(頭おかしい人と思わないでね・・・)
姿は見えないし、直接話すことはできないけど、愛情は感じられるなんて、なんてすごいんだ、と思う。
それを思い出させてくれるのが、このひな飾り。
物の持つ意味は、こんなことにあるんだな、と思うし、節目の贈り物って大事だなと気付かされる。
おじいちゃんありがとう。
娘も元気だし、見守ってくれているよね。
これからもよろしくね。
今年もお雛さんを飾ることができました。
全ての女の子が幸せでありますように祈っています。
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