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一人旅ブーム到来?
ここ最近、40、50代の女性たちから次々に聞く言葉がある。
それは、「一人旅がしたい」という言葉だ。
話を聞けば、子育てがひと段落し、仕事も順調なのでお金もある。
親の介護までには時間があるし、考えてみれば今まで家族と仕事のために時間を費やし、自分のためには使ってこなかった。
さらに健康でもある。この健康はいつまで続くかわからない。だからこそ今旅に出たい。
それも「一人」で。
ということらしい。
これを聞いていると、ここ1、2年で随分変化したな、と思う。
1、2年前までは「一人旅なんて寂しい」「一人旅なんて怖い」「一人旅なんて、友達いないの?」と思われてると感じていたからだ。日本はもちろんのこと、旅先の海外でもその反応は同じだった。
私は完全に一人旅派なので2023年、つまり1年半ほど前に世界一周も一人旅で行った。48日間ずっと一人だった。正確には旅先で友達ができたり、いろんな人と話をしているので、決して一人ではなかったのだけど、行く先々で「一人?」と聞かれ、「そう」と答えると、あらゆる国の人たちが、珍しいものでも見るようにしていたのを感じていた。
滞在先で同じく一人旅の女性の女性たちと知り合って話をしたが、彼女たちも周囲から「友達はいないのか?」「彼氏は、夫はいないのか」と聞かれ、「いない。一人旅が好きだ」というと、「かわいそうに」と言われたり、思っているだろう空気を感じたと言っていた。
それがこの1、2年で、世界はどうなのかわからないが、日本では確実に変化をしているようだ。
その理由は、大きく二つあるように思っている。
1つは、スマホとアプリ、そしてキャッシュレス化によって、旅が簡単にできるようになったことだ。
もう1つは、女性が真に自立したのだろう。
スマホ一つで飛行機も、ホテルも予約ができ、旅先でのオプショナルツアーでさえも、また交通機関の予約もできる。
ライドシェアのおかげで、ぼったくりタクシーに乗らなくて済むようになったし、
両替さえも必要なく、キャッシュレスで旅が可能になった。
実際私は、48日間の世界一周中、38日間は現金を一切持たずに旅をしていた。
一昔前に比べたら、相当旅のハードルが下がったのだ。
また、女性が自立したことが大きい。
一人旅とは、基本的に自分の面倒が自分で見られる人ができるものだからだ。
お金も、時間も、生活も、トラブル解決も、基本的に全部自分でできるという人が、一人旅を好む。
何より一人旅であれば、自分の思ったように、誰にも気を使うことなく、気ままな旅ができる。この自由さを知ってしまうと、一人旅しかできなくなるかもしれない、と思うほどだ。
さらに日本ならば簡単にできることが、海外となるとハードルが上がる。今までひとつづつ自立の階段を登ってきたからこそ、日本旅から一人旅を始め、次は海外旅行で一人旅というものに挑戦したくなるのかもしれない。
実際に私も国内より海外旅行を好む理由を、この記事に書いたところ多くの方が読んでくれたらしい。
一人旅が好きな理由も、こちらに書いた。
もちろん一人旅にはあらゆる準備と心構えが必要だ。無用なトラブルに巻き込まれないように、楽しく最後まで旅が続けられるように。
さらに、旅の一番の醍醐味である「旅先で現地の人たちと触れ合う」ためには、イベントに参加したり、最低限英語でのコミュニケーションができると一段とその可能性が高まる。
「英会話をやってればよかった」という声もたくさん聞く。今からでも決して遅くはない。毎日毎日少しづつ学ぶか、いっそのこと短期、長期留学をするか、も選択できる。一人旅だけではなく、あらゆる可能性が40、50代の人たちの前に広がっているのを感じている。
一人旅愛好家の一人として、心から応援したい。
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