人のことをわかった気持ちになってはいけない
これは、自分への戒めの言葉だ。
人と接することは嫌いではないし、教える立場でもあるが、だからこそ、「相手をわかった気になってはいけない」と言い聞かせている。
客室乗務員時代にも、先輩方から何度も何度も言われた。
「99%そうだ、と思っていても、最後は必ずお客様に確認して」と。
つまり、「思い込みでサービスするな」と言うことであり、「一人一人求めているものは違う」と言う、戒めの言葉だったと思う。
そして、その言葉を守ってきたつもりだ。
だが、つい親しくなったり、身内の場合は特に「この人はこういう人だから」と、その人が一生変化しないものだと決めつけていることがある。
良い解釈の場合は良いが、短所についてそう思うと、その人の変化を見逃してしまう。
つまり今で言う「バイアス」をかけてしまうのだ。
バイアス、思い込みを持ってしまうと、その人の変化や、気持ちを見逃してしまう。
私も生徒さんたちに「あなたはこう言う傾向があります」などと言ったことはあると思うが、反省している。
だからこそ、最近は「かもしれません。間違ってたら言ってくださいね」と言うひと言を付け加えている自分がいる。
自分のことでさえよくわからないのに、人のことがわかるはずはないし、わかったとしてもそれはその瞬間のことであり、その後も人は変化、進化し続けるので同じ人ではないのだ。
だからこそ、人のことをわかった気持ちになってはいけない。
誰に対しても。
再度、自分への戒めで書いておこう。
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