自分のことだけ考える、が一番
自分のことだけ考えれば、自分が満たされる。
自分のことだけ考えれば、人と比較しないし、
人のことが気にならない。
自分のことだけ考えれば、周囲の人が元気をもらう。
自分のことだけ考えれば、時間を有意義に使える。
すべていいこと尽くしだ。
「自分のことだけ考える」
と聞いて、「なんと自分勝手な」と思う人は多いだろう。
でもこの感覚は、日本人特有だな、と世界一周をしていて、日々感じていた。
海外の人は、自分勝手なんて思いもしていない。
なぜなら「人のことを考えて、人のために一生懸命に時間を使って、本当にその人は喜んでいて、その人のためになっているのだろうか」
例えばお金がない、という人にお金をあげれば一時的には確かにその人のためにはなる。
でも、またお金がなくなればまたあなたがお金をあげないといけなかったら、あなたはそれを続けられるのだろうか。
実際にスペインのマドリードの駅構内で食事中に、一人の老婆(と言ってもおそらく60歳くらい)が確かに古い服を着て、不幸そうに見えたが、
一人一人のテーブルに来て、スペイン語でお金をくれって言っているらしかった。
私はスペイン語はほぼわからないので、知らん顔をすると、今度は何も言わずに手を差し出してくる。
お金をくれ、ということだ。
しかし、私はキャッシュを持たずに旅をしていたし、少しでもあげれば誰かが見ていて、お金を持っていると思われて犯罪に巻き込まれるかもしれない、と警戒心いっぱいだったので、知らん顔をしていた。
すると、その老婆は隣のテーブル、そしてまた隣のテーブル、で次々と手を差し出し、お金をくれと言っていた。
お店の人はそれに気づいていたと思うが、何も言わない。
その後ずっとその老婆の姿を目で追い続けたが、残念ながら白人も、おそらくスペイン人も誰一人として彼女にお金は渡していなかった。
おそらくほとんどの人が、NOだろう。
一度たとえあげたとしても、2度、3度ときたら、
誰だってもうお金はあげないだろう。
ということは「自分のことだけ考えて、お金にも困らない自分」になっている方が、周囲の人たちもずっと助かるのではないだろうか。
極端なことを言っているかもしれないけど、人と自分を比較しなくていい、そんな暇もないくらいに自分に集中したら、ほとんどの人は、ほとんどの悩みから解放される。
子供や夫のことを、周りの人と比較したり、
学歴や職業で比較したり、
そんなことは一切必要ないから。
自然と幸福感が増していく。
でも多くの人たちが、
「人と比較して自分が少し上にいると感じることで、幸せだと刷り込まれている」ので、どうしても人と比較をするのだ。
その最大の原因が、「自分が本当にやりたいことがわかっていないこと」
にあると思っている。
日本のキャリア教育は全くなっていない、と、少しだけ高校と大学のキャリア教育に関わった経験があるからこそ、思う。
キャリア教育をしている立場の人が、本当に自分のやりたいことをやってないのだから、当然と言えば当然だ。
そうすると、「生き方」や「自分の本当にやりたいこと」を見つけることはほとんどの人ができない。
その上、周囲からの「普通」「常識」という刷り込みが入れば、混乱し、やがて思考停止になってしまう。
だからなんとなく生きている。
だけどなんとなく生きるのは嫌だから、理想の自分を自分で作る。
その理想の自分を自分だと思い込ませる。
でも本当に満足はしていないから、人との比較でようやく自分を納得させている。
そんな図式のように見える。
こんなことをズバズバと書くのは、私にとってなんの得にもならないのだけど、そんな図式があちこちに見えてしまって、仕方がない。
みんな悩みや不満が違うように思えるけど、結局根っこは一緒で、自己不一致で、自分と向き合っていないことから生じている。
私は回想録を書いたことがヒントになったのは間違いないので、やっぱり、回想録を書く会をやってみようかなーと思っている。
年内に一度、やってみようと思います、と書いていて思いました笑
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