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物は考え様



一度は聞いたことがあるだろうこの言葉。
どんな物事も、自分の解釈次第、という意味。

生徒さんとのレッスンで、「心のハードルを上げるのも、下げるのもあなた次第」と私は言った。

つまり「面接で緊張するのも、自分が選択しているし、緊張しないのも自分が選択している」ということ。


若い女性受験生からすると、面接室で中年の男性面接官がにこりともしなかったら、誰だって怖い。


「失敗はできない」
「ちゃんとしないといけない」
と緊張する。

緊張することで、自分が持っている実力を発揮できないのは、本当にもったいないと思っている。

だからこそ、生徒さんたちには過度な緊張をしない様に、「考え方」を教えている。


「怖そうに見える面接官だって、家に帰ればお嬢さんから「お父さんこっちに来ないで」と言われているかもしれないでしょう。実はすごく優しい人かもしれないでしょう。
あなたが「怖い」と思うから、心のハードルが上がってさらに緊張する様に自分を持っていっているのよ。あなたが、自分で自分の首を締めているの」
と。


「本当は優しい人かもしれない」

というのは、自分で勝手に捉え方を変えることができるのだ。
費用もかからない。

それなのに笑わない人=怖い人

と思ってしまうのは、もったいないことだと思う。


人間関係で悩む人も、実は自分の思い込みが大きいのかもしれない。
「あの人は自分のことが嫌いなんだ」と勝手に思って、避ける。
すると相手にもそれが伝わって、関係が悪化する。

自分に対してもそうだ。

「自分は両親があまり頭が良くないから、自分も良いはずがない」
と思っていると、勉強して少しつまづくと諦めてしまうかもしれない。


人に対しても、自分に対しても「思い込みを捨てる」ことは大事なことだ。
そして、「勝手に良い方に考える」ということができたら、かなり気が楽になる。


私も客室乗務員時代に、「怖い」と言われている先輩と一緒に仕事をするときは、前日から緊張していた。
こちらが緊張していると、相手に伝わって結局良い関係が築けなかった。
その後、「思い込みを捨てるため」に先輩の情報を事前に集め、雑談がスムーズにいく様に準備した。
ドキドキしながらも、こちらから話しかける。
嫌な顔をされてもめげない。
というより、相手が嫌な顔をしない話をする。そのために情報を仕入れているのだから。

結婚しているのかどうか。
趣味は何か。
どんな話が好きか。

これを一緒に仕事をしたことがある、という同期に質問をしまくったのだから、雑談に答えてもらえないはずはない。
そうして話をしていくうちに、気づいたことがある。

「怖そう」と思われている人ほど、実は寂しがり。
だからこちらから遠慮せずにどんどん話しかけていくと、いつの間にか「自分を慕ってくる奴」と思われて、大事にしてもらえる。
そんなことを何度も経験した。

自分が怖そうと思われていることを知っているのだろう。
だからこそ、うるさがるフリはしながらも、ある意味「えこひいき」をしてもらえた。
(良いのかどうかはわからないが)
仕事を失敗しても大して怒られない。(良いのかどうなのかはわからないが)

「人は見かけによらない」のだ。


「物は考え様」
「人は見かけによらない」
「思い込みを捨てる」
「気のせい」

は、共通点がある。


いずれも「自分の捉え方次第で、心のハードルを一気に下げることができる」のだ。

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Hiromi.U
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