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エアライン受験対策マガジン第12号「最終試験に落ちた理由は、これかもしれません」
元・エアラインスクール未来塾の上野博美です。
このマガジンでは、エアライン受験希望の方々に役立つ情報をお届けしています。
合計32年のエアライン受験指導の知識と経験と独自分析をもとにお伝えしています。
スタンドFMでも同じ内容でお届けしていますし、1週間に一度くらいの割合で、YouTubeでもこの内容をまとめてお話しできたら、と思っています。
オリジナルの方法ですので、良いと思った部分だけ取り入れてくださいね。
合格を保証するものではありませんので、ご注意ください。
スタンドFMはこちらです。
今日のテーマは、「最終試験で落ちた理由は、これかもしれません」です。
最終試験で落ちた理由、それは「話し方」かもしれません。
一人一人状況も違うし、能力も性格も個人差がありますから、あくまでもその原因の一つと考えてください。
「話し方で最終試験の合否が決まるの?」と思った人もいるでしょう。
はい、そうなんです。
なぜなら、「話し方で能力がわかるから」です。
この場合の能力とは、コミュニケーション能力、もっと言えば考える力です。
思えば生徒さんを教えてきた32年間のうち、30年くらいは「考える力が大事」と言い続けてきました。
考える力は、客室乗務員にとって欠かせないスキルです。
なぜなら、緊急事態の時に考える力がなければ、お客様も自分も助からないかもしれないからです。
客室乗務員の仕事が他の接客業と違うのは、保安要員を担っていると言う点です。
飛行機に乗れば、誰でもできそうに見える仕事ですが、実は違うんです。
だからこそ、考える力も、コミュニケーションスキルも、必須なのです。
ただ、今日は「考える力」ではなく、「最終試験を突破できる話し方」についてお伝えしますね。
「どんな話し方ができたら合格できるのでしょうか」
1 質問の意図を、一度で正しく聞き取り答える
2 わかりやすく、伝わる話ができる
この二つです。
大手エアラインの場合、少なくとも2回、多ければ3回の面接試験を行います。
時間はおよそ15分から30分。
グループ面接と個人面接を組み合わせています。
合格までの間に、合計1時間程度、控室の滞在時間を入れれば3時間程度、面接官や職員の方々と接することになります。
その間、面接では質問をされ、控え室でも面談を受け、黙ったままではいられません。面接では、受験生が言ったことに対してさらに踏み込んで聞いてくる「深堀質問」も頻繁にあります。
限られた時間
次々にやってくる質問
に、緊張している中、答える必要があります。
その際、「質問の意図を、一度で正しく聞き取り答える」ことや「わかりやすい、伝わる話をする」と言うのは、決して簡単ではありません。
ただ、「普段からできている人」にとっては、どんなに緊張していてもできることです。
「話し方」は身についているものです。
それも、長年の間の癖も、習慣も、良い面も不足している面も、全て身についています。それを変えていくのは、決して簡単なことではありません。
そのため、このマガジンを読んでも身につくものではないのですが、普段から心がけていただくと良いポイントをお伝えしておきます。
1 相手の話を、考えながら聞く
→いつも相手の人は、あなたにとってわかりやすい話し方をしてくれるわけではありません。そのため、相手の人が「何を伝えたいと思っているのか」を、しっかり聞いて、時には確認して理解することが必要です。これを普段からやっている人は、相手の意図を汲み取ることができるようになります。
2 結論を先に、一言で言って、例を挙げる
→何かを聞かれたら、まず最初に結論を一言で言う癖をつけましょう。
「オチを最初に言うなんて」と言われたことがありますが、面接やビジネスの場で「オチ」は必要ないのです。それよりも「わかりやすいこと」「スピード」が重視されるからです。さらに、結論の説明として、実際にあった事例や、読んだ本、知識を挙げて、根拠を示しましょう。
2つのことについてお伝えしましたが、これを毎日毎日どんな時も続けていけば、「合格できる話し方」が身につきます。
一番良いのは、チェックしてくれる人が身近にいることですが、忘れずに続けていくことで、少しづつこの話し方が身についていくことと思いますので、よかったらやってみてくださいね。
まとめ
1 話し方で能力がわかる
2 客室乗務員としての能力が不足していると、合格できない
最終試験で落ちた原因が、この「話し方」にある人は、決して少なくないな、と数多くの方々の面談をしてきて感じています。もし、思い当たることがありましたら、参考になさってください。
この記事の著作権はすべて上野博美に属します。
無断転載、コピーは禁止です。
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