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自信は、勝手に持てばいい


今日、なんとか雨が降らない程度の灰色の空の下を歩きながら、ふっと浮かんできた言葉がこれだった。

「自信は、自分で勝手に持てばいい」
誰にも許可を取る必要はない。

自信がある人?

と聞かれて、あなたはすぐに手を挙げられるだろうか?
以前の私なら、挙げることはできなかった。
なぜなら、完璧じゃないと思っていたから。
そんなの当たり前だよね。人間、完璧な人なんていない。
完璧に「見える」人はいるかもしれないけど、一度も失敗していない人なんていない。もし、「私は一度も失敗していない」と思っていたとしたら、それは忘れているだけだ。

赤ちゃんの時に、おねしょしなかった人なんていないし、歩き始めの時や、自転車練習の時に一度も転ばなかった人なんていないから。
ほら、完璧な人なんていないでしょ?

でも、以前教えていた生徒さんたち、つまり若者たちは、「この自信はどこから来るんだ」というくらいに、自信を持つ人が増えてきたのを覚えている。

親が子供を怒らないから?
学校の先生も怒らないから?
井の中の蛙だから?(自分の狭い世界で、勝った経験しかないから)
失敗を避けてきただけなのに、失敗したことがない、って思っているから?

どれも正解だし、かと言って十分な理由ではないと、今はわかる。
失敗経験がなくて、やることやること、全てうまくいった人生だったら、自信を失うことなんて、確かにない。
だから、「いや、まだこれも足りてないよ」と、私には分かっても、生徒さんたち自身は分かっていない。それを、どうやって伝えるか、と言うのも、少し前までの私の課題だった。

ただ、これには数値化できない、公表もされていない「合格基準」があって、そこに到達しないと合格しない、と言う特殊なものだったので、基本的に私にしか分かっていないことをどう理解してもらうか、という難しいものだった。

こんな特別なことは、生きていく上ではほとんどの人は必要がない。
だからこそ、誰でも勝手に自信を持っていい。

「え、でも勉強できないし」→それは学校が決めた基準にあなたが合わなかったというだけのこと。違う学校や基準のある国に行けば、勉強はできる人なのかもしれない。得意な科目はあったかもしれない。

「え、でも友達少ないし」→今の場所には友達はいないかもしれないけど、場所が変われば友達はできるかもしれない。世の中81億人もいるのだから、本気で友達を作りたいと思ったら、
必ずできる。

「え、でも仕事できないし」→たまたま合わない仕事についていた可能性がある。また、仕事ができなくても、経営はできるかもしれない。一人で絵を描くことはできるかもしれない。それを仕事にすればいいだけだ。

これら3つの「自分に自信がなくなる可能性があること」の共通点に気づいただろうか?

自信がない、と思っている、その背景にあるのは「社会」や「誰か」の基準に合っていないから、というもの。
つまり、この「基準」が変われば、あなたは勉強も仕事もできて、友達も多いかもしれない、と言うこと。
自分を変えるよりも、環境を変えたり、付き合う人を変えていけば、自信がない自分は自信がある自分へと変わっていく。

さらに、自信を持っていい、と私が言う最大の理由は、「世界で一人しかいない人材だから」と言うこと。
自分と似ている人はいるかもしれないが、自分と全く同じ人間というのは存在しない。
これは誰にでも言えることで、世界でたった一人、ってすごいことだなーと思うのだ。

他人の作った基準で自分を測るをやめて、自分が楽しいと思う環境に身を置き、人と同じことに安心するのではなく、人と違っていることに喜びを感じるようになったら、世の中全員誰もが、勝手に自信を持って生きられるようになるだろう。

みんな、勝手に自信を持って生きようぜ、と言いたくなって書いてみた。

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Hiromi  U.
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