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思いついたことわざ
「三つ子の魂百まで」
と言う諺がある。
これは、もちろん私が考えたわけではない。(当たり前ですね)
ただ、昨日ふとこれに似たものを思いついた。
娘と久しぶりに、いろんな話していた。
noteに記事を書いていたら、マガジンに追加していただく機会が増えたことを
伝えていて、「そういえば、いろんなことを書いているけど、社会人としてスタートした時にお世話になった先輩方のおかげであり、最初に経験した仕事、そしてそこからのヒントが多いな」と思った時だった。
「新卒の魂 退職するまで」
と言う諺を思いついたのだ。
新卒で入社した会社で、教えてもらったこと、怒られたこと、経験したこと、
失敗したこと、がその後の仕事をする上でずっと役立ち、または反面教師になっていることに気づいたからだ。
最初に入った会社で酷い目にあった人は、その後もそれを引きずってしまうかもしれないし、良い経験をしたな、と思った人はその後の仕事に、または職業観に良い影響を与えられているかもしれない。
生まれたての赤ちゃんと同じで、人間にとって最初の経験というのは、やはりとても影響が大きいように思う。
おかげさまで私は、プロフェッショナル集団である先輩方に囲まれていたので、
「極める」と言うのはどう言うことなのか、その陰でどんな努力をしているのか、をたくさん見せていただいた。
すると、その最初の基準がその後の基準となり、「当たり前」が出来上がってしまう。
逆に、散々な思いをした場合は、仕事への嫌悪感や、不信感がずっと消えないかもしれない。
だからこそ、実は最初に入る会社って大事なんだな、と思う。
ただ、最初が散々であっても、その次の会社でそれを払拭するような先輩や会社に出逢えば、またガラッと変わってしまうだろう。
実は、私どもの生徒さんたちの中には、新卒で入社した会社を数ヶ月で退職した、と言う人たちも案外多い。
もちろん、仕事が大変だとか、思ったような仕事ではなかったなど、「良い経験」とは思えなかったので退職しているのだが、次に入った会社で、前職で経験したことを無駄にせず、生かしているケースは多い。
例えば、前職で自分の責任ではないのに謝罪しないといけない場面が多い仕事についていた人は、それが嫌で、さらにお給料もあまり多くないので退職をしている。
しかし次の会社で、上司の代わりに謝罪をする、と言うことが多い仕事に就いて、「上司の代わりに謝るのも、あなたの仕事。同じ会社にいるのだから、お客さまからすれば同じ社員だから」と言われ、前職での自分の考えが間違っていたことに気づいた、と言う経験を持つ人もいた。
「新卒で入った会社が散々だった」
と思っていたけど、実は自分の考えが違っていたのだ、と気づいたケースだ。
もちろんもっともっと本当にひどい経験をした人もいるかもしれないが、
その際には、次の会社で尊敬できる先輩に出会えると良いな、と思う。
それでも、そのひどい経験があったからこそ、次の会社を選ぶ時に慎重になり、
同じ失敗を繰り返さないようにしようと思うのかもしれない。
新卒の魂、をずっと継続できれば良いし、忘れたい過去ならば、心機一転、その次の会社で払拭すればいい。
大事なことは、諦めないこと。
不貞腐れないこと。
気持ちを切り替えること。
簡単なことではないと思うが、やってみる価値はあると思う。
新卒の魂 退職まで。
きっと多くの人に当てはまるのではないか、と思った時、今教えている学生の
みなさんが、自分に合った、育ててくれる会社と出逢いますように、と願わずにはいられなかった。
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