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自分らしさとは心地良いこと
自分らしさを知っている人は、どのくらいいるのだろうか。
自分らしさを知るためのセミナーなどが開かれていることも知っているが、
セミナーで学ばないとわからないものなのだろうか。
偉そうに言っているが、私自身自分らしさを失っていた時期がある。
今思えば自分らしさを押し殺しすぎて、何から解いていいのか分かってないかったのだと思う。
以前の仕事は、怖いくらいに順調だったが、どこかで何かが違う、と思っていた。
違和感だ。
ただ、一番の問題が何だったのかがわからず、脱出先を探し、当時募集中だったある仕事に応募しようとしていた。
それを家族に話した時、「何考えてんの?そんなの向いているわけないよ」と言われ、目が覚めた。
スキル的には十分でも、体質的にその仕事や職場が向いているわけはない、と冷静に考えれば分かった。
あまりにも、自分を押し殺しすぎていて、何から解いていけばいいのかわからなくなっていた。
私生活も、仕事も。
その後、何をしたのか?
一言で言えば、「待った」だけ。
「自分らしくない」と言うことに気づき、自分らしさを取り戻したい、と心から思った。
そこに意識が行くと、変わる方向に人生が動き始める。
通常通りにやるべきことをやっていたら、目の前に嫌なことが続いた。
つまり、「早くここを去りなさい」と言うサインだと思った。今までになかったことばかりが、続いたから。
私生活でも、腹を括って変えるしかない出来事が起きる。
苦しいが、今までできなかった自分らしさを取り戻すためには、どうしても必要なことが起きた。それも、神のいる場所で。
気づく→認める→待つ→変わるしかない出来事が起きる→従い、行動する→自分らしさを取り戻す。
この一連の流れが、次々に起きた。
苦しかった。やることが次々にやってきて、大変だった。
ただ、それは今まで「社会に合わせているつもりで、自分を押し殺してきたツケ」が回ってきたのだ、と思っていた。
このまま見過ごせば、やがて自分が壊れる、と気づいていた。実際に、コロナの頃には壊れかけていた。体調不良が、あらゆる場所に出ていたからだ。そんなことは、一度もなかったのに。
体は、既に私にサインを送っていたのだ。
あれから4年。この期間を苦労した、とは思わない。自分らしさを取り戻すための、必要な期間だったと思える。私よりも若い人は、もっと短い時間で自分らしさを取り戻せるだろう。
自分を押し殺した期間が長ければ長いほど、押し殺したものが多ければ多いほど、時間はかかる。ただ、確実に取り戻すことはできるのだ。
今は、おかげで自分らしく生きられている。
すると、どんなに無理をしても、疲れないと知った。
自分の体にようやく自分の魂が戻ってきたように感じる、と言ったら、あまりにもスプリチュアル的だろうか。
人間には体があり、心がある。その両方が健康でなければ、何かしらの不具合が起きる。
もしそれを感じているなら、それを認めることだ。
ここまで長きにわたって書いてきたが、自分らしさを知る方法は実は簡単だ。
子供の頃の自分、それも3、4、5歳くらいまでの自分を思い出してみるといい。
忘れている人は、あなたの幼少期を知っている人に聞いてみるといい。
また、幼い頃に住んでいた場所に行ってみるといい。私は今でもこれをよくやっている。
すると、忘れていた幼い時の気持ちが、フワーッと蘇ってくる。そこに自分がいたのだ、と実感する。
この時期こそ、世の中に汚されていないままの、あなたらしさが詰まっているはずだ。
そして、大事なことは、その時に心地良かったかどうかだ。
幼い頃に苦労をしている人は、おそらく既に我慢を強いられているので、自分らしくは生きられていない。
自分らしく生きると、「心地いい」のだ。フィットしていると言う言葉が、ピッタリだ。
ブカブカの服でもないし、キツキツの服でもない。ジャストサイズで、且つ自分に似合っている服を着ている感じなのだ。
つまり、「心地いい」と感じている時が、あなたらしい時だ。それを頼りに、自分らしくいられる時間を1分でも長くすれば、自分らしく生きることに近づくはずだ。
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