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はじめてギターを触った日

わたしがギターを手に取った理由は「知ってたから」です。

「音楽が好きだから」でも「こんな曲を弾いてみたい」でも「カッコよく演奏して人気者になりたい」でもありませんでした。

きっかけは、部活選び。もともと狙っていたところを見学してみたら、期待はずれで。部活難民になっているわたしに、友人が声をかけてくれて一緒に見学したのが「マンドリンギター部」。

当初は「まんどりんぎたー?何それ?」という感じ。ギターって言ってるから音楽なのかな…ぐらいの理解度で、活動内容もわからない謎の組織でした

「マンドリンとギター、どっちをやってみたいですか?」

先輩に聞かれ、わたしはなんと、消去法で「知ってる方」のギターを選択

今、わたしは講師としてギターを始めたばかりの方とお会いする機会がたくさんありますが…こんな理由で始めた人とは、まだ出会ったことがありません。笑

本当によく体験しに行ったもんです。誘ってくれた友人と仲良くなりたかったのかな。

体験会では「かえるのうた」の弾き方を教えてもらいました。ピアノを習っていたこともあり、やり方を聞いていくうちにギターの音の並び方の法則がなんとなくわかってきて。

「もしかして、ここを押さえて出る音って…」

「やっぱり!じゃあこっちを押さえたら…」

「なるほど!ドレミの歌も弾けそう!」

こんな感じで勝手に実験していたら、「なんか、ギター楽しいかもしれない。もっとやってみたい」って思えたんです。入部を決意した瞬間でした。

まさかこの日の出会いが、人生を変えることになるなんて。

運命の出会いなんて、案外こんなもんなのかもしれません。

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