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【お天気コラム】台風の季節
こんにちは ウエノです。
毎週月曜日更新のお天気コラム。
まずは先週の天気から振り返ってみましょう。
1.先週の天気 ~不安定な天候~
先々週ほどではないにせよ先週も不安定な空模様の日が続きました。福岡県内では雲が多く一時的に雨が激しく降った場所もありました。気温は真夏に逆戻りして35度近くまで上昇した日もありましたが、空気は比較的乾いていて体感温度は低めでした。
2.今週の天気 ~蒸し暑い夏が復活~
本日9月9日は台風15号が未明に千葉県千葉市付近に上陸。首都圏では各地で倒木や家屋損壊などの被害が発生しました。台風が抜けた後、南から湿った風が流れ込んで気温が35度近くまで上昇し、暴風雨から一転して蒸し暑い日中となりました。
福岡も台風の影響なのか蒸し暑い一日でした。
今週は前半は引き続き不安定な空模様が続きますが、週末から三連休にかけては日差しは強いものの、カラっとした暑さになりそうです。
3.お天気コラム ~台風の季節~
9月になった途端に、勢力が強い台風が相次いで日本に上陸、接近しています。台風の接近が多い月は8月と、先月のお天気コラムで説明しましたが、過去に日本へ大きな被害をもたらした台風は、いずれも9月中旬から下旬に上陸しています。
昭和の三大台風
昭和以降の台風で特に被害が大きかった3個の台風を「昭和の三大台風」と呼ぶことがあります。これらの台風によって生じた被害は、甚大なものでした。
室戸台風
1934年9月21日に高知県室戸岬付近に上陸した「室戸台風」は上陸後に関西を縦断して北陸地方へと達し、各地に被害が発生しました。特に強風、大雨や高潮による浸水被害のすべてが発生した大阪府では、校舎の倒壊によって死亡した学校での被害が多数出る等、全国での被害は死者2702名、行方不明334名にのぼりました。
枕崎台風
1945年9月17日に鹿児島県枕崎市付近に上陸した「枕崎台風」は、死者2473名、行方不明者1283人と西日本各地に猛威を振るいました。第二次世界大戦の終戦直後と相まって、特に原爆被災直後の広島県での被害が最大となりました。
伊勢湾台風
1959年9月26日に和歌山県潮岬付近に上陸した「伊勢湾台風」は、本州南海上で急速に発達し、強い勢力を保ったまま本州を直撃して縦断しました。特に伊勢湾では、台風の中心気圧の低さによって海面が吸い上げられ、さらに海水が強風で吹き寄せられる方向に湾が開いていたことが重なり、記録的な高さの高潮が発生しました。この台風による死者は4697名にのぼります。
度重なる台風による被害を受けて、日本では全国で防災対策が進み、台風による死者・行方不明者は減ったものの、強風や浸水による物的被害は後を絶ちません。
九州にお住いの皆さんの記憶には、平成3年9月に上陸した19号台風が強く印象に残っているのではないでしょうか。
平成3年19号台風
1991年9月27日に長崎県佐世保市付近に上陸した台風19号は、北部九州に甚大な被害をもたらしました。
当時、勤めていた銀行の支店では、2階の窓ガラスが風圧で割れ5mほど離れた入口のドアに突き刺さってました。
幸い、2階には誰もいませんでしたが、もし人がいたらと思うと今でもぞっとします。
風が落ち着き、自宅に帰ると、私のベッドには隣の家から飛んできた瓦が窓ガラスを突き破ってベッドに落ちていたり、2階は屋根にぽっかりと穴があいてたりと、自宅の被害は甚大でした。
以来、北部九州には大きな台風が接近していませんが、これからずっと来ない保証はどこにもありません。万が一に備えて、避難場所の確認や非常食、電源などの準備は怠りないよう気を配りましょう。
防災、減災は日頃からの心がけだと思います。
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