西洋の歴史(近・現代)
お疲れ様です。
西洋の近・現代の歴史をまとめます。前回まとめた近世の歴史では大航海時代による植民地の拡大(世界の一体化)と産業革命等による欧米列強諸国の領土拡大や利害の対立が増していく様子を書いていきました。そして、いよいよ近代に入ると世界を巻き込む戦争が勃発してしまいます。今回はその様子を簡単にまとめていこうと思います。
≪・帝国主義と世界大戦の時代≫
・資本主義の発展と植民地の拡大
産業革命に端を発する資本主義の高度化は植民地を拡大し、様々な民族を支配する帝国主義につながった。
その帝国主義の代表的な国がイギリスとフランスだった。20世紀初頭にはその2ヶ国で世界の半分を支配していたとされる。
基本的には列強国の早い者勝ちで植民地化が進み、特にアフリカはズタズタに。
・第一次世界大戦
帝国主義諸国の中でドイツが遅れて登場。皇帝が変わり守りから攻めに切り替えたドイツが世界中の国を敵に回し第一次世界大戦のきっかけを作る。
南下政策を図りたいドイツ側(ドイツ・オーストリア・イタリア)と、ロシア側(イギリス・フランス・ロシア)のルートがバルカン半島で交差していて、サライェヴォ事件で火が付き世界大戦が起きてしまう。
結果としては、ドイツの敗北(イタリアの寝返り・敵側へのアメリカの参戦)に終わる。
・第一次世界大戦のその後
戦勝国の話し合いによって、敗戦国のドイツに対してヴェルサイユ条約が結ばれドイツは天文学的な賠償金を負うことに。また同時に国際連盟が設立。
ドイツは賠償金を返そうと紙幣を擦りまくりハイパーインフレへ。戦場となったヨーロッパは荒廃しボロボロ。そこにアメリカが介入し世界経済の中心として躍り出るがたちまち世界恐慌が襲う。この恐慌対策が次の第二次世界大戦を生んでしまう。
植民地を持つ経済基盤が強いイギリス・フランス等は植民地とブロック経済圏を作りしのぐが、経済的基盤が弱いドイツやイタリアはファシズム(独裁主義)に走ってしまう。やがてイタリアとドイツが同盟関係を結び、そこに国連を脱退した日本も接近し軍事同盟が結成。ヨーロッパ戦争と太平洋戦争が繋がり第二次世界大戦へ発展していく。
・第二次世界大戦
連合国と枢軸国に分かれて世界各国を舞台に戦争が繰り広げられた。戦争に原子爆弾が使用され世界は新たに核の時代に突入することに。人類が経験した最大の戦争となり、その犠牲者は6000万~8000万人に及ぶと言われている。
この大戦は枢軸国の中心だったドイツ・イタリアに続いて日本が降伏したことにより終結に向かった。
≪・現代の状況≫
戦後の国際機関として国際連合(戦勝国側の5大国:米・英・仏・露・中が常任理事国)が設立。ただこれは戦勝国による世界秩序の始まりだった。
戦後はアメリカとソ連の冷戦が勃発し、ヨーロッパ諸国もその影響を受ける。
ヨーロッパに鉄のカーテンが敷かれ東西に分裂。西欧はアメリカからの経済援助(マーシャル=プラン)を受け、NATOを設立して軍事的な結束も強めていく。一方、東欧はソ連に取り込まれ共産党の連携の結束を固め、ワルシャワ条約機構を設立。しかしソ連の崩壊によって状況は変化していく。
西ヨーロッパはアメリカと共同歩調をとりながら統一に向けて動いていく。まずEC(ヨーロッパ共同体)が成立し、EU(ヨーロッパ連合)に発展拡大されて(ソ連崩壊後は)東ヨーロッパの国々も加わって拡大をしていき経済的な一体化が進んでいく。
現在の問題として、EUは最近ではイギリスの離脱や移民等の問題も抱えている。また、NATOはソ連崩壊後も拡大していき、ウクライナ・ロシア問題にも繋がる問題として根強く残っている。
終わりに
最後まで読んで頂きありがとうございました。以下の資料を参考にさせて頂きました↓
一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた · 山崎 圭一