si no nioiga shita la
友達から、死の匂いがする。
前回は、そう感じて3ヶ月後だった。
今回は、杞憂であってほしい。
仕事が嫌で、今の派遣をやめるという友達。
仕事をやめたら、夜職一本にするんだという。
同い年で、出会ったのはお互いに”副業”にしていたガールズバーだった。
2年くらい前になるね。
その時と比べて、わたしは大丈夫になったのかもしれない。
友達は、美容師をしながらバーで働いていたけど
気づいたら、美容師はやめて派遣の事務をしながら副業のバーを続けていた。
営業事務でのノルマだとか、そういうのがしんどかったみたいで去年から地味なところに変わったという。
変わった先の職場では、人間が合わないと何度か相談を受けていた。
私も新卒の頃から、職場の人間関係には悩んでばかりいたから、「やめたらいいよ」と言っていた。
どうしてなのか、分かってるようで簡単に止められない恋は
全てが不調なときに限って現れるんだ。
仕事や家庭で埋められなかった何かを、他人に求めているんだろうな。
わたしにもそれはあるけれど、今となっては心の揺れにも気づけるようになったから
仕事と恋がうまくいかなくなって、連絡をもらえたことは嬉しいと思う。
必要な言葉は、否定でも賛成でも意見でもなくて、
ただ本人が決めたことを肯定するだけ。
夜職をやりたいんだったら、いいんじゃない?と、言ってみる。
でも、それを良い感じだった男性に話したら、引かれたという。
それが悲しいって連絡がきた。
男性の気持ちも、友達の気持ちも分かるけど、わたしはただ、友達から昨日よりも死の匂いが強くなったことを心配していた。
消えないでね。と、いくらでも選択肢はあること。
一番に自分を大事にしてね。ってことだけ、伝えた。
かわいくて優しくて、それなのに自分に自信はなくて、繊細だから、弱くて。
わたしが男性だったら、守ることもできたのだろうか。
去年の春に、友達がなくなった。
死ぬんじゃないかって思って、写真を撮っていた。
もうそんなこと、したくないのだよ。
昨日は撮らなかった。
今月末にまた会う予定があったから。
もしその約束に来なかったら、心配したほうがいいね。
実家に帰るとか、消えちゃうとか、縁を切ることになるとか。
大人になるにつれて、別れって増えるんだね。
弱っちい私たちだからこそ、生きて夢見ながら、ずっと友達でいたいのにね。
夢を叶えるだとか、大金持ちになるとか、そんなんじゃなくてさ。
会って飲みながら話すだけで楽しかったじゃん。
別になんの仕事をしていても、夢に向かって行動できてなくても
わたしたちは友達だよ。
1ヶ月くらい家で寝てたって、いいのにね。
本当に杞憂でありますように。
友達とはいえ、フルネームの漢字や住所や電話番号さえ、知らないで友達と言っているのだから。
何事もなく今月末会えますように。
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