女性の身体というのはよく悩みの種として捉えられる。毎月生理があるため、その前後1,2週間は体調が崩れたり、メンタルが弱くなったりする。子供を授かるとその間は行動に制限がかかる。また、酒やタバコは控えるように言われる。出産は壮絶な痛みが伴い、その痛みは「鼻の穴からスイカを入れるようなもの」とまで言われる。また、男性の身体と比べると筋肉量が少なく、単純な身体能力だけでは男性に敵わない。
このように、女性の身体にはネガティブなイメージがつきまとう。このイメージがあるので、私自身、男として生まれてよかったと思うこともある。
しかし、三砂ちづるさんの文章からは女性の身体の素晴らしさがひしひしと伝わってくる。
生理や出産は大変なものとして扱われるが、そもそも人間は生物の一種であり、子孫を残すことに関連する行為は本来素晴らしいものであるはずだ。
三砂さんの文章からは出産、育児は辛いことだけでなく、とても楽しいものであることが伝わってくる。