【宇宙はなぜ物質でできているのか(小林誠編著)】うえこーの書評#108
KEKの実験を一般向けに紹介した本。
素粒子理論の本は何冊か読んできたが、素粒子実験の紹介をまとめた本はおそらくこの本が初めてで、日本での加速器実験の歴史を概観することができた。 意外だったのが、戦前から加速器の研究が行われていたことだ。 GHQによって実験が中止されていなければ加速器科学の日本の立ち位置がもっと良くなっていたかもしれないと思うと残念でならない。
また、ヒッグス粒子が素粒子か複合粒子であるかまだ分かっていないことは知らなかった。 今後の実験に期待したい。
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