【下流社会 第2章(三浦展)】うえこーの書評#109
著者の行ったアンケートを基に現在の日本人の傾向を調べたことをまとめた本。2007年発行、関東圏のみでのアンケートなので現在の状況とは異なるところもあるだろうが、一つの指標にはなるだろう。
女性の社会進出が増え、女性の収入が増えてきたことにより、各家庭での格差がより増しているらしい。
また、支持政党との関係も調べられている。
一応仮説のレベルだという言及はあるが、原因と結果が本当に合っているかはわからないと思う。もしかしたら自民党支持者になると、消費好き、下流、パソコン好きになるのかもしれない。
著者自身はニートに対して悪いイメージはないようだ。しかし、ネットで稼いでいてもニート扱いされるのがまだ2007年の調査だからであろう。よりネットで仕事をするようになった現在では、ネットで稼いでいれば、ニート扱いされないだろう。
この結果を見ると、Twitterで散見される「ネトウヨ」の方々は下流で自分の鬱憤を「反中」「反韓」「反米」でしか吐き出せないかわいそうな人々であることが予想できる。
同じ著者の本
Amazon.co.jpアソシエイト