【バイク】ベスパで行く守谷イタリアン古民家レストラン・2024年秋
今秋もまた、ベスパオーナーさんによる貸切イベント「Festa di Autumne」が、茨城県守谷にある、イタリアンレストラン「さくら坂ビバーチェ」で開催された。
昨年、小雨の降る中、ひとり参加し、私が「ベスパクラブ」の入会を決意したイベントに今年も参戦した。
今回は、天気も良く、真新しい「ベスパクラブ」のベージュ色のジャケットを着て参加となった。
1.早く到着した朝は…
ベスパ・イベントの日。
いつものように早起き、行事が入っているので、いても立ってもいられない。
11時までに会場に行けばいいのに、もう9時には出発した。
ご自慢のベスパGTS。出発前にガソリンを給油して、外環道から常磐道へ抜ける。
谷和原インターで下車、住宅街を抜けるとのどかな田園地帯に入る。
天気の良い休日。
黄金色の田園に、吐く息の白さと、グレーのベスパ。
鬼怒川を渡ると、目的地「さくら坂・ビバーチェ」に到着。
当初は、まだ早いので下見だけと思っていたが、ベスパ・クラブのスタッフさんが、エントランスの「バナー」を取り付ける作業をしていた。
駐輪場にバイク(ベスパ)を止め、会場を下見。
ほどなく、ベスパ・クラブの方々が到着。
メンバーも「高速道路組」と「一般道路組」の二陣に分かれていた。
今日は、ツーリングを兼ねたメンバーが現地入り。
貸切イベントといっても、ベスパクラブ以外の方も訪れることもあって、メンバーさんは、スタッフの打ち合わせや準備に余念がない。
私は、準備スタッフにエントリーしていなかったので、皆さんの働きを遠目に眺める、完全なおじゃま虫。
このあたりの積極性やボランティア精神の克服が今後の課題でもある。
この日のために注文した、ベージュ色のベスパクラブのジャケットを着ていたので、メンバーとして受け入れてくれた。
(このジャケットは、クラブメンバーの証である)
2.守谷駅からのアクセス調査
「さくら坂ビバーチェ」のアクセスを知りたい。
最寄り駅のつくばエキスプレス「守谷駅」からどういうルートで行けばいいのか。
この日のイベント用にマイクロバスが運行されるというので、その発着場である守谷駅はどうなっているのか。
ベスパイベントの準備に追われるメンバーを尻目に、私は、再びバイクのエンジンを始動させ、いったん会場を離れた。
カーナビも無く、スマホもポケットにしまっている。
事前に調べた「ツーリングまっぷる」で、守谷駅までの道のりを走る。
駅前のロータリー、シャトルバスの発着するタリーズコーヒー前に到着したのは、10時過ぎ。
バイクを道端に止めて、タリーズまで歩いてみた。
「ベスパに乗られている方ですよね…。
バスを待つのはここでいいですか?」
見知らぬ男性から声をかけられた。
ベスパのオーナーさんではないものの、インスタで、今日のベスパ・イベントを知ったという。
ベスパを駐輪して、スタッフ・ジャケットを着ている私に話しかけてきた。
その後、外国人男性からも、英語で、話かけられた。
冒頭「キャン・ユー・スピーク・イングリッシュ?」で話かけられた。
もちろん、「イエス」と答えたものの英語には自信がない。
その外国人もイベントに参加するためバスを待つというのだ。
ベスパを介しての「コミュニケーション」が広がる。
守谷駅は、ロータリーをはじめきちんと整備されている。
タリーズ前の場所もわかりにくくない。
守谷駅から「さくら坂ビバーチェ」までのルートを頭に入れた。
「さくら坂ビバーチェ」のアクセスは良いほう。
ただし、クルマやバイクではないと、アプローチが難しい。
今日のような貸切イベントでは、マイクロバスが運行される。
ホームページを見ると、結婚式などの貸切イベントをやっている。
この古民家レストランは「穴場」である。
守谷駅も、つくばエキスプレスと直結しているので、都心からのアクセスも悪くない。
ほどよい「距離感」が、異国の地を誘う非日常性にぴったり。
ちょっとした「旅行気分」を味わえる。
守谷駅前の雰囲気も概ね感じ取った。
再び、イベント会場へ。
11時到着。
バイク・メーカー、ピアジオ社のスタッフによる挨拶のあと、参加者による記念撮影を開始、その後、ベスパ・オーナーに配布されるミールクーポンをゲット。会場内を散策。
イタリアンな古民家レストラン。
小高い場所にあり、田園を見下ろす最高なロケーション。
会場にちりばめられた、ビンテージ・ベスパ。
テラスで談笑する外国人の面々もいい味だしている。
「ここが茨城であることを忘れさせる」
3.ランチは「常陸牛パスタ」
ちょっと早いランチ。
同席したのは、自称「ベスパのにわかファン」の方。
共に、ロックバンドの「オアシス」のファンだと知り、意気投合。
オアシスを皮切りに、ロック談義に花が咲く。
思えば、私がベスパに入れ込んだのも、ロックがはじまり。
1970年生まれの私、60年代コンプレックスがある。
ビートルズ、ローリング・ストーンズ、そして、ザ・フー。
その60年代のユースカルチャーの象徴ともいうべき「モッズ」。
中でも、フーのアルバムをモチーフにモッズ青年の生きざまを物語にした映画、「さらば青春の光」にガツンとやられた。
自分が社会人になって、自由な時間とお金を得て、真っ先に手に入れたのがベスパである。
結婚を機に、いったんは卒業した「バイク趣味」だったが、子育てがひと段落したとき、改めてベスパを手に入れた。
そして、ベスパ・オーナーのツーリング・クラブのイベントに参加。
自分もメンバーになりたいと申し込む。
ロックとベスパをこよなく愛するオヤジ世代の私である。
親子ほどの年の離れた人との「ロック」や「バイク」の話で盛り上がれるなんて、やはりベスパを好きでよかったと思う。
ランチメニューは、常陸牛のアラビアータ・パスタをいただく。
せっかくなので、ノンアルコール・スパークリングワインで乾杯。
もともとアルコール類は飲まないタチの私ではあるが、ベスパを運転した今日ならば直のことである。
食事も終わり、テラスへ移動して、ソーセージを食べた。
パラソルの下で、ダベリングをしていると、小雨が降って来た。
ちょうどパラソルで雨宿りをした。
この日、開店していた雑貨屋や農産物出店に足を運ぶ。
野外でも、カフェやケーキを売っていて、匂いが良い。
まだいったことのないイタリアに思いを馳せる。
イタリアに行きたくても、イタリアはあまりにも遠し…。
だからイタリアのスクーターに乗って出かけよう、
イタリアンな古民家レストランへ行こう。
メンバーたちが引き上げはじめた午後2時半。
この日、イベントを取り仕切ってくれたクラブの会長から、直々にお別れのあいさつを受ける。
雨も止み、バイクを走らせるのはうってつけの秋の空が広がる。
私も会場を後にする。
4.「常磐ロード」を後にして
エンジンを始動、スロットルを全快。
さくら坂ビバーチェの駐車場を出て、コンビニを右に曲がる。
赤い錆びた橋梁を走る。
眼下には鬼怒川が広がる。
ほんのりとした風を感じる。
ああ、この瞬間が好きだ…。
社会人になって、中型バイクの免許を取得した。
若いときに手に入れて良かったのがバイクの免許。
半ベソをかいて教習所に通いながらも、ベスパに乗ることを夢見ていた。
谷和原インターから常磐道に入り、帰途につく。
ベスパは快調、お腹も満足。
三郷ジャンクションで外環道に入る
地下トンネルを抜けて、京葉道路へ合流。
自宅のあるマンションが見えてきた。
ああ、今日も無事に帰ってこれたことへ感謝…。