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【鉄道】グリーン車で賢く過ごす朝活5選
・はじめに
朝の通勤電車、片道1時間。
ちょっと早起きして、グリーン車を利用してみよう。
私が、住まいの千葉県と職場の横浜市を乗換無しで利用する「総武快速・横須賀線」には、2階建てのグリーン車両が連結されている。
庶民の私にとって「高嶺の花」だったグリーン車。
考えてみれば、「朝活」には、もってこいの環境でもある。
朝の1時間、千円のグリーン車料金はコスト高か?
5分換算で約83円。ざっくり言って、朝の10分を100円で買う。
スタバのコーヒーが、380円。
グリーン車の千葉県→横浜市が1,000円。
割高と思われるかもしれない。
では、損をしないために、通勤グリーン車での1時間をどう過ごすか?
おススメの5選は、次のとおり。
1.新聞を読む
2.眠る
3.勉強する
4.読書する
5.創作する
番外.車窓を眺める
これだけ出来て、1時間千円は、決して高くはないのでは?
以下、グリーン車で賢く過ごす具体例を深堀りしていきたい。
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1.ひとり「やじうま新聞」(新聞を読む)
通勤グリーン車で持ち込みたいアイテムは、紙の新聞。
しかも、ジャンルの異なる「三紙」を揃えたい。
なんといっても、朝の通勤時間で、グリーン車の醍醐味は、紙の新聞を広げて、世の中の動きをビビットにつかむことにある。
私の場合、「英字紙」「経済紙」「地方紙」の三紙を購読している。
一紙あたり20分で、ちょうど三紙をざっくりと読んで、グリーン車で一時間過ごすことができる。
新聞は「見出しザッピング」
気になる見出しや記事を「黒鉛筆」で「しるし」をつける。
そして、その日のベスト見出し(自分のココロに一番引っ掛かったニュース記事)を、赤鉛筆にする。
その見出しをSNSに期して、備忘録メモとしたい。
「英字紙」は、英語の勉強も兼ねている。
「英字新聞」の敷居が高ければ、「一般紙」でもいいかもしれない。
また、スポーツやレジャーに興味がある人には、英字紙に替えて、「スポーツ紙」をラインナップに加えてもいいかもしれない。
キーとなるのは、「紙の新聞」
スマホやタブレットではなく、せっかく身銭を切ってグリーン車に乗っているのだから、堂々、紙の新聞を広げよう。
ジャンルの異なる複数紙、できれば三紙くらいは読み比べしたい。
バサッと紙の新聞を広げる快感は、グリーン車乗客の「特権」である。
(もちろん、周りの人に迷惑をかけない程度に…)
2.王道の「朝のまどろみ」(眠る)
朝のグリーン車でやりたいこと。
それは「眠ること」につきる。
一般車両では味わえない、リクライニングシートを倒す。
心地よい電車の音と揺れのリズムに合わせて、寝てみよう。
私も、普段は、グリーン車を利用しない。
それでも前日が疲れたときや、眠りの浅いときは、躊躇することなく、グリーン車を利用する。
それは、目的地まで「眠る」ことを目的だから。
通勤時間に「寝ながら移動する」
マイカー通勤者には、できない「ぜいたく」である。
夢の世界へ、あなたを誘う。
グリーン車の乗客の多くは、寝ているのである。
これこそ、身銭を切り、グリーン車の乗客となった者の王道の過ごし方。
くれぐれも寝過ごしには注意してもらいたい。
3.朝勉で資格チャレンジ(勉強する)
朝の通勤グリーン車で、もっとも賢い過ごし方は、「勉強」かもしれない。
朝の勉強、略して「朝勉」。
スターバックスで勉強することを「スタ勉」
マクドナルドで勉強することを「マク勉」
ならば、グリーン車で勉強することは「緑勉」(みどりべん)か?
私は、朝のグリーン車一時間を「英語の勉強」に費やしている。
ヘッドフォンを用いて、NHKラジオビジネス英語。
英字新聞の社説の黙読(迷惑でなければ、小さな音読)
英単語(英検対策パス単)の書き覚えとクイックチェック。
この三セットで、ほぼ1時間が過ぎる。
なにしろ、グリーン車は、勉強スペースに持ってこい。
朝の時間、費用対効果が良い。
なにしろ「勉強している」という自分に酔いしれることで、「高い」とか「料金がもったいない」というグリーン車通勤に対してのネガティブなイメージを払拭できる。
勉強するためにあえてグリーン車を利用している。
そう、自分に納得できれば、懐具合も決して痛くはないだろう。
4.長距離通勤という「旅」(読書する)
会社勤めの人間は、読書時間が確保できない。
グリーン車通勤の1時間を「読書」に当ててみるのはどうだろう。
ビジネス書とエンタメ小説。
あえて相反するジャンルの本を2,3冊は、持参したい。
私の場合、旅に出るときは、本を良く読む。
思えば、「長距離通勤」も、考えようによっては「旅」である。
いや、グリーン車を利用して「通勤」を「旅」に代えてしまおう。
そして、旅のアイテムは、なんとっても「本」である。
読書をして、通勤時間を旅に代えよう。
それに読書時間も、勉強の一環である。
文庫本、新書本なら、荷物にはならない。
くれぐれも、スマホでゲームをやるなんてもったいない。
グリーン車に乗る者は、あえて「読書」にこだわってみよう。
5.移動する工房(創作する)
紙と鉛筆と創造力。
創作活動は、ほとんど金がかからない。
創作者の端くれとしていわせてもられば、ノートパソコンは、別になくても大丈夫である。
いや、帰って、創造力を狭めることになる。
なにしろ、ノートパソコンは、重くてしょうがない。
どんなに軽量化されたといっても、重いモノは重いのだ。
鉛筆と紙さえあれば、創作活動にパソコンはいらないと知る。
その境地に行きついたら、創作場所を選ばなくなった。
グリーン車こそ、創作工房にふさわしい空間であることを発見した。
私は、コラムやブログのアイデア、エンタメ小説のプロットや基礎資料を、「紙と鉛筆」で書き留めることにしている。
人によりけりではあるが、私の場合、ほとんどの創作アイディアは、手書きの紙(ノートや不要になった裏紙)に鉛筆に書きなぐることで生まれる。
創作活動というのは「摩擦」なのだ。
いきなりノートパソコンを活用しても、「いい作品」に仕上がらない。
清書ではなく、清書前の準備段階に、グリーン車の環境を当てたい。
グリーン車に座り、あれこれと思い浮かんだ考えを書き連ねる。
グリーン車は、創作の工房なのである。
6.番外編:「車窓を愉しむ」(眺める)
鉄道ファンの私は、車窓を眺めることが好き。
特に、グリーン車の2階席からの眺め。
夜明け、朝焼けの風景は、何度眺めても飽きがこない。
ただし、これは、幼少の頃から「鉄道」が好きだった私の「特殊事情」にあるかもしれない。
車窓を眺めて、ボーッ過ごす朝のひとときこそ、何よりの贅沢なのだ。
もっとも、私が通勤グリーン車に利用区間である「総武快速・横須賀線」に関しては、錦糸町から品川までは「地下区間」になり、駅の停車以外には、車窓が愉しめないのが難点である。
それでも、多摩川を渡り、遠くに京浜工業地帯を見て、遠くに太陽が昇る瞬間は、何物にも代えがたい、息を飲む瞬間である。
こんな車窓を眺めるだけでも、トクをした気分になる。
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・まとめ(通勤グリーン車は高いか?)
「通勤地獄」という言葉がある。
グリーン車両は、別料金なので、確かに「高い」。
それでも、朝の1時間を何物にも邪魔されず、自分のやりたいことをやれる時間だと割り切れば、それほど割高とはいえないだろう。
一般車両に比べて、トラブルに遭うリスクも少ないだろう。
ただし、グリーン車にだって、マナー違反の乗客がいる。
鉄道スタッフ(グリーンアテンダント)さんとの不毛なやり取りを耳にすると、せっかくの高揚感もげんなりしてしまう。
それでもなお、私は、自分のご褒美には、グリーン車を利用する。
寝て良し、読んで良し、勉強して良し、創作して良し…。
朝の利用は、たった千円で「通勤天国」に替えるとしたら…。
グリーン車という選択肢も大いに「あり」だと思う。
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