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【読感】サルは大西洋を渡った

アラン・デケイロス著『サルは大西洋を渡った』を読みました。読了に結構時間がかかったのですが、読み応えのある本です。
歴史生物地理学、世界の生物分布を説明する学問の変遷の歴史を描いています。パラダイムの転換が2度あり、途中でドンデン返しがありますのでネタバレは避けたい本ですね。

基本的には、ダーウィンの進化論、地動説、分子時計と、科学が新しいツールや理論を生み出すことで、歴史生物地理学の学説が大きく影響されます。個性的な学者同士のぶつかり合いも面白く、丁寧に描いています。

生物が、どのように世界に広がったのか、遠い過去の大陸の移動と一緒に動いたのか、それとも海を渡って広がったのか?謎解きの面白さがありますね。

題名の『サルは大西洋を渡った』は、南アメリカ大陸の新世界ザルのことをいっています。なぜ北アメリカにはいないのに、アフリカ?やユーラシア?から南アメリカ大陸に分布しているのか?

ハワイなどの海洋島にどのように生物が渡ったのか?謎が多いけども、事実は事実。

ネタバレになるので、ここまでにします。

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