明日は 「 #ローソンPBに思う 」配信イベ
明日はハフポストさんの #ハフライブ にて、ローソン社長の竹増貞信さんに新PBのデザインについてのインタビューがなされ、その模様がリアルタイムに配信されます。
(【直撃】ローソンPBの新デザインが賛否両論、皆さんの疑問を社長にぶつけます。)
私もこの件についてはかなり興味があり、前にもnoteを書いてました。
(「 #ローソンPBに思う 」をバズらせようキャンペーン)
竹増社長からどのようなコメントがいただけるのか今から楽しみです。
今回、また note を書こうと思ったのは、ある投稿を読んだのがきっかけです。
それは、そのライブ配信の際の同席されるゲストである、Retail Futurist /noteプロデューサーの最所あさみさんの投稿です。
最所さんは今回のインタビューに際して、ミスが無いように、失礼が無いようにと大量の情報を集めて、法律なども含めて時間をかけてとても勉強されてるようです。SNSのそこかしこに、法律に関する記述や各種ワードの定義なども調べられて書かれてるので、すごいの一言です(ごめんなさい、上から目線のように見えてたらすみません。尊敬してます)。この今日投稿された note 以外にも沢山 SNS に書かれており、すごく真剣に挑まれてる感が伝わるので、みなさんも読まれることをお勧めいたします。
とはいえ、人によっては違った印象を受けそうな部分だったり、一部を抜き取ると反対側の意見に見えなくもない部分もありそうに思えたので、今回、私なりに補足というか、私の解釈も含めて書こうと思った次第です。
まず一番大きいのは「公共性」に関する部分
ここに関して、一部追加説明をしておきます。
1つ目は「日本の立ち位置」と「ローソンの立ち位置」についてです。
「障害者差別解消法」によって企業は「合理的配慮」が「努力義務」となっています。
「努力義務」であって、やれるだけやってれば良いし、それに対する罰則もありません。そのため、最所さんの投稿でも、一企業がどこまで公共性を担うべきか、という論点になってます。
この「障害者差別解消法」ですが、国連の条約にも記載されており、日本もそれに批准したものとなっています。そして日本は140番目の批准国であり、障害者の権利に関しては日本は「後進国」です。
この記事は2014年に書かれたものです。
日本における「障害者差別解消法」の施行まであと2年。これを機に「障害のある人々の社会生活が大きく変わった」と言える時代が来ることを期待したい。
と締めくくられてます。
この記事から6年。日本はどれくらい変わったでしょうか?
確かに交通機関のバリアフリーや、商業施設のトイレなどにみられる設備は目を見張るものがあります。
ですが、今回のように商品にまで目が届いているかというと、まだ疑問な部分は多々残っています。
海外では「努力義務」ではなく、企業も法律で罰せられる国も多数ある中、大企業だけでなく中小だけでなく個人事業主も対象となっている「障害者差別解消法」。ローソンに公共性があろうとなかろうと、これだけの企業は率先して遵守していくべき企業だと思っています。
(また、これは憶測になるのですが、日本の一般企業も海外と同様に近いうちに「努力義務」から「必須の義務」に切り替わると思っています。それらが見えている状況で「努力義務」だからといって時代に逆行するのは、あまり得策ではないようにも思います)
次に大きいのは意識の部分
最所さんの note にはこう書かれてました。
こうしたガイドラインに照らし合わせると、ローソンの新PBが「見づらい」ものであることは専門家の誰もが指摘しています。
しかし世の中には、ユニバーサルデザインもアクセシビリティもまったく考慮されていない商品が溢れています。
また、下記のようにも書かれてました。
リニューアルによって30点が0点になった、つまり「大きくマイナスになってしまった」ためではないかと私は考えています。
この部分がかなり重要だと考えます。
他にもアクセシビリティに考慮されてない商品は多数ありますが、何故これほどローソンの新PBが突出して騒がれてるか?という点、私も「30点が0点になった」という表現に頭の中のもやもやが一部晴れた気になりました。
そうなんです。マイナスになってはいけない部分でマイナスに(しかも及第点以下)になってしまったのだと思います。
視覚障害者(特にロービジョンと呼ばれる視力が0ではないもののほとんど無い方)は商品棚の配置換えだけでもパニックになります。いつも買ってるものを、いつもの場所で取ったら違う形のものだった。それで配置換えを知ります。そこから欲しいものの場所を探していきます。多くの場合は店員さんに確認しますが、レジに人が並んでいると聞きづらいので時間をかけて新しい配置を覚えます。
そういった方は配置ではなく商品が変わった時もパニックになります。まず「配置換えがあったのか?」となります。配置換えではないとしたら違う商品と入れ替えになったのか?となり、最後の最後でデザインが変わったのか?となります。そして、新しいデザインに関して覚えようとします。
その時にほかの商品と比べて覚えられる違いであれば良いのですが、今回のように覚えられない程度の違いだと毎回確認する必要が出てきます。そしてレジに人が並んでると聞くのをためらいます。そして安心できる他の店に移っていきます。
今回の問題点は「アクセシビリティの条件を満たしてない」というのも問題ではありますが、30点が0点になったことで、今まで自分で選べてた人が選べなくなった、という点が最も大きいと考えます。
ローソン竹増社長には是非とも合理的配慮を
竹増社長、今回の新PBでロービジョンの方々から「間違えそう」との意見が出ました。
障害者差別解消法では、何らかの対応を必要としているとの意思が伝えられたときに、負担が重すぎない範囲で対応すること、と書かれています。デザイン変更ではなくとも、何かしらの対応は期待したいところです。
「高齢者や障害者はターゲットから外す」という話ではないと思います。もしそれに近いニュアンスの話でもあろうものなら一気にユーザーは離れていくでしょうし、日本はさらに障害者に関する「後進国」となっていくでしょう。そうではないことを信じています。
また、ロービジョンではなくとも、既に買い間違えてる人や、レジ打ちで店員さんが違う商品を同じ商品としてカウントしている事例も見られました。手に取って「違った」と思って戻す位置も間違える可能性があり、そうなると次買う人が間違えます。特にロービジョンの方は場所で覚えてますので必ず間違えます。
何かしらの対策を期待しています。そして明日のライブ配信を楽しみにしています。
まとめ
明日のライブは日本のアクセシビリティに関する節目になる可能性があると思っています。
デザインとアクセシビリティの両軸で成り立つ社会に目覚めるチャンスだと思っています。
高齢者や障害者にとって不安の少ない社会にしていくためにも、こういったイベントには今後も全力で乗っかっていきたいと思います。波風立てていくことが日本がアクセシビリティ先進国になるために必要なアクションだと思っています。
まとめると
「明日楽しみです!竹増社長、カッコいいとこ見せてください!」
というところで、今回はここまで。