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ひとり一人が幸せにならなければ地球は守れない:著書『自己理解で開く豊かな人生の扉』を書いた理由

 地球環境の悪化や社会の不安定さは、人々の「欠乏感」や「競争意識」によって引き起こされる側面があります。例えば、過度な消費主義や経済成長至上主義は、環境破壊を加速させます。企業や個人が「もっと多くを手に入れなければならない」と考え続ける限り、地球資源は搾取され続けます。しかし、ひとり一人が「足りている」「満たされている」と感じ、本当の幸福を得ることができれば、無駄な消費や環境破壊を抑えることができます。個々の幸福が、結果的に地球の持続可能性を守ることにつながるのです。
 

母なる地球が滅びれば、人類も滅びる

 人類は自然と共生することで生きてきました。しかし、現代社会は自然とのつながりを忘れ、人間の利益を最優先する形で発展してきました。気候変動、森林破壊、海洋汚染など、地球環境の悪化が進めば、いずれ人間の生活自体も成り立たなくなります。地球を守ることは、人類が生き続けるための前提条件であり、そのためには人間が「奪う」存在ではなく「共存する」存在へと意識を変えていく必要があります。

平和に暮らし互いに思いやるには、まずひとり一人が幸せになること

 人は心に余裕がないと、他者に対して思いやりを持つことが難しくなります。現代社会では、多くの人が「競争に勝たなければならない」「他者より優れていなければならない」とプレッシャーを感じています。しかし、こうした考え方は、他者との比較を生み、対立やストレスを引き起こします。逆に、ひとり一人が「自分のままで価値がある」「今の自分で幸せだ」と思えるようになれば、他者と争う必要がなくなり、自然と思いやりの心が生まれます。その結果、社会全体がより平和で、温かいものになっていくのです。

競争を超えた本当の幸せに気づくこと

 社会の多くの仕組みは競争によって成り立っています。学校教育や企業の評価など、経済の仕組みは基本的に「誰が優れているか」「誰が勝つか」を決めるルールで動いています。しかし、競争に勝つことが本当の幸せにつながるとは限りません。むしろ、勝者であり続けなければならないというプレッシャーや、敗北の恐怖が心を不安定にし、本質的な幸福を遠ざけてしまいます。競争を超え、「自分の内側にある充足感」に気づくことが、真の幸せへの道なのです。

競争に勝てば幸せになれるという思い込みを無くすこと

 多くの人は、「成功=幸福」と考えがちです。良い大学に入り、良い会社に就職し、高収入を得れば幸せになれると思い込んでいます。しかし、実際には、成功した後も満たされないと感じる人は多く、さらなる競争に駆り立てられます。これは、「外的な成功」によって得られる幸せが一時的なものであり、根本的な幸福ではないためです。本当の幸せは、競争を超えたところにあり、「ありのままの自分を受け入れること」「自分が社会にどう貢献できるかを考えること」から生まれます。

自己実現の先に、本当の幸せ「自己超越」がある

 心理学者アブラハム・マズローの欲求段階説によると、人は生理的欲求や安全の欲求を満たした後、自己実現を目指します。しかし、マズローは晩年、自己実現のさらに上の段階として「自己超越(Self-Transcendence)」の概念を提唱しました。自己超越とは、「自分自身の成功」ではなく、「他者や社会、地球全体のために何かをすること」によって得られる幸せです。例えば、社会貢献や環境保護、人の成長を助けることなどがこれに当たります。自己超越のレベルに達すると、人は自己のエゴを超え、深い満足感と幸福を感じることができるのです。

まとめ

 この本は、「ひとり一人の幸福が地球の未来を守る」という視点から、競争社会の中で見失いがちな本当の幸せについて考えるために書かれました。競争の中での成功を追い求めるのではなく、「足りている」「満たされている」と感じることが、個人の幸福につながり、それが社会や地球全体の幸福へと広がっていく。自己実現のさらに先にある「自己超越」に目を向けることで、私たちは競争を超え、より良い世界を築くことができるのです。
 
 
ごきげんビジネス出版のnoteにて第1章を全文公開しています。
https://note.com/gokigenbook/n/n40b83b74f9bb
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