「ルール」

2023/09/29（fri）

わたしはよく人の
名前を言い間違える。
そこには、ルールがある。

妻に「Tくん！」
と言うことはあっても、
他の人の名前で
間違うことはない。

何故だか分からないのだが、
娘にイタリア人シェフの名前で
「クリスさぁ？」と呼び間違い
イタリア人クリスに
「ゆずき！」と呼んでしまう…


#なんでだろう
#クリスはキョトン
#娘はニヤニヤ

お店からのお知らせです

〈 TOPIC 01 〉

〜 9.29 中秋の名月 〜

上田慎一郎
natural stand salon
満月デトックスワイン会🍷🌕

本日、ご参加予定の皆様、
心よりありがとうございます🙇‍♂️

上田慎一郎 江戸堀店
natural stand salon
でお待ちしております🎑

今年の中秋の名月は満月🌕
次は7年後だそう✨
奇跡の夜を愉しみましょう🥂

隔月、テーマに沿った
ワイン会を開催予定ですので、
今後もお見逃しなく👀⚡️

〈 TOPIC 02 〉

定期料理教室
【 単発 】参加生徒さん
好評につき随時受付中です❗️

◎単発参加費：8900円
スケジュールや気になるテーマは
photoでご確認ください🎶

〜・〜・〜・〜・

〈 TOPIC 03 〉

毎年早期完売の
上田慎一郎
洋風三段重おせち🍱

今年も販売決定しました✨

詳細は明日配信いたします❗️
皆様ぜひ、
CHECKしてくださいね👨‍🍳

「ルール」

わたしの中学校は、
ルールが厳しかった。
今では考えられないルールが
山程あった。

例えば、
トイレの鏡で
髪の毛をとこうもんなら、
髪の毛をひっぱり上げられて
連れ出され、
こっぴどく説教される。

そのせいで生徒達は
寝癖でボサボサだが、
ルールなので
それで良いのである。

そんな学校の運動会は、
割と有名なぐらい危険な
「組体操」を運動会で披露する。

マンガに出てくるような、
893的な体育教師が、
棒を振り回して練習する。

それはまるで軍隊である。
ルールは厳しく、
何人たりとも
はみ出す生徒は許されない。
個体差や運動能力の違いなどは
考慮されない。
やるしかないのだ。
靴のサイズが
合わないのであれば、
貴様の足を靴に合わせろ！だ。

それは、序盤に起こった。
門(もん)である。
簡単な組体操。

3人1組、
2人の土台の上に
1人が腕立ての姿勢で乗り、
足側がその足を持ち上げる。
全ては体育教師の
笛で指示される。

運の悪い3人が
まず見本で行った。

ピー！3人並ぶ。
ピー！横に向く。
ピー！両端がしゃがむ。
ピー！真ん中が
　　　肩に手と足を乗せる。
ピー！両端が立ち上がる。

少しフラフラしたが、
3人は怒られるのが嫌で、
なんとか持ち堪えた。

他生徒は固唾を呑んで、
心の底で応援する。
「がんばれ！」
上の生徒は腕は伸ばしたままで
足側の土台が、
目一杯足を上げて
「門」の完成となる。
「もう少し！」

その時！！

鬼の体育教師が
なにを思ったのか、
自分の感情が昂り、
口から笛を大袈裟に外し、
大声で叫んだ！！

「プレス！！」

籠の中の生徒達は一斉に
キョトン！とした！
そしてハッとした！
わたしはニヤニヤした！

静まり返った運動場に、
またしても響き渡る、

「お前ら！プレスじゃぁ〜！！」

見本の生徒も、
固唾を呑んでる生徒も、
またしても一斉に、

キョトンとした！
あれこれ考えた！
おまえらぷれすじゃあ…！？

そして危険を察知した！！

わたしは心の中で、
「腕あげんねん…」
と思ったのも束の間、

「ドシ！！」

体育教師の腕は、
不完全な形の「門」へ
振り落とされた！
生徒達の「門」は破壊され、
無惨に地面に叩きつけられた！

余談：「プレス」の語源
pressは「圧力をかけて押す」。葡萄などを絞る圧搾機もプレス。15世紀に発明された印刷機は、この圧搾機を改造したものと言われ、印刷機もプレス、新聞や新聞社、出版社などもプレスと呼ばれるようになりました。

こうして、
我々生徒達はルールによって
縛り付けられ、
ルールに翻弄されるのだが、
当の大人達は、
笛を吹くという
ルールも守らない。

確かに必要なルールもある。

しかし、
ルールを守っているが故に、
笛じゃないと動けない、
そんな子ども達を
義務教育は育てていく。

国や、社会や、会社や、組織や
大人達の都合の良いルールの
皺寄せは、子ども達へと、
そして孫へと受け継がれる…

これから先も、
不条理なルールが
君達を支配するだろう。
その時は…

そのルールを疑え

そして、あの時、
挙げれなかった腕を天高く挙げ、
「門」を完成させよう。


「ねぇ、クリス。
　今日の給食は何だった？」
娘「カレー」


あいしてる
上田慎一郎