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noteの文字数の最適解

noteの長さに「最も適した長さ」などあるのか。

noteを執筆している人なら誰もが一度考える事ではないかと思う。

きっと短尺が読みやすいのだろうけど、気持ちを伝えようと思ったら長尺になる。

あの売れっ子クリエイターはすごい長文だ。
読まれる・読まれないと文字数は関係ないのか?

そんな事を一度は考える。

WEBライターをやる者としては、文字数は常に気になるもの。
一般的なWEBページならせいぜい3,000〜4,000文字か。
それでも画像や図がなければ、訪問者は飽き飽きとするボリュームだ。
ストリートミュージシャンを見切るかのように、曲の途中で立ち去るに違いない。

そんな答え無き問いに、一石を投じるような言葉を聞いた。

ポッドキャストから流れる、日経BP編集長の原隆氏の話だ。

長年、紙媒体の記事を書いた経歴があり、
最近はもっぱらWEB媒体を売り出している原編集長。

雑誌が全盛期だった昔は、大切なものはボリュームだったという。

ライバルは他誌。
他の雑誌にない情報量が必要とされ、長文が苦とされなかった。

ファミ通が大好きだった昔の僕を思い出す。

何の躊躇もなく「読者からのお便りコーナー」に書かれた生産性が薄い長文を読んでいたし、
ページの両隅に縦長に書かれた「はみ出しお便り」など文字という文字に目を通していた。
内容は「うんちを漏らした報告」等、おおよそ情報社会には不必要極まりなくても読み倒していた。

しかし現代のメディアでは、ライバルは同業者だけではない。
雑誌はもちろん、
ネットニュース・SNS・映像・書籍・趣味と、
可処分時間の取り合いという意味ではあらゆる情報源がライバルとなる。

そんななかではもちろん長尺の文は好まれない。

そんな現代でのコンテンツの考え方を、原編集長は次のように語っていた。

映画のようではなく、
連続ドラマのような記事を書く

なるほど、大ボリュームの長編映画は、現代のネットの海にポンと放たれても取っ付きにくい。

大作をYouTubeに上げるぞーと映画タイタニック並みの3時間長尺動画を上げたとて、
シークバーに表示される波(通称:抜きどころメーター)を頼りにザッピングされ、本質は伝わらないのだ。

それよりも、毎日見たくなるものを伝え続けることの方が大切だ。

ドラマのように、1回あたり長くなくとも、これからもずっと見続けたくなるものがマッチするのではと話していた。

そして、メディアを作る上で大切なものの話に胸が打たれる。

最も大切なことは、「ブランディング」

オフラインもオンラインも関係なく、あらゆるものが可処分時間を取り合うライバルとなっている今、
万能な差別化ができるものが「ブランド」だ。

内容が長いか短いかとか、
紙媒体かWEB媒体かとか、
文語体か口語体かとか、
シリアスなのかファニーなのかとか、

おそらくそれらは根本ではどうでもよくて
肝心なのは誰が発信しているか、だ。

「この人が発信しているから見にいきたい。」

そう思わせるブランディングの上で、
ワンアンドオンリーになることができれば、
もはや短文か長文かなど取るに足らないことだと言える。

日々、いろいろな人の文章を読む中で、毎回読みたいと思わせる人は本当にすごいなと思う。

僕も気持ちだけは一丁前だ。
はたらく人に、楽しく働いてほしい。
そんな僕のコアな気持ちを、ブランドにしていければと切に思う。

つづく。

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