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ジャパニーズウーマン in ソウル①

 タイトルはStingのEnglishman in New Yorkより。何年経っても古さを感じさせない名曲。

 前回Noteでお伝えした通り、韓国旅行に行ってきました!あまりに色々ありすぎた。元々忘れられない旅にしようとは思っていたけど、ここまで濃くなるとは思ってもみなかった。

 実は渡韓を決めるまでも色々ありました。

 次男が産まれて間もない頃、夫が一人旅をしたいと言ってきた。育児で連日睡眠不足なのに加え、仕事でも何かストレスが溜まっていたんでしょう。祖先が生まれた国などを回ってみたいと言っていたので、自分探しの旅でもしたくなったんでしょう。そこで「ふざけんな、私だって大変なのに!」とキレてもよかったんですが、私はここぞとばかりに恩を売っておく方がお得だと判断しました(笑)  それで事あるごとに「いつか私も旅に出るからその時はよろしく!」と言ってきたんです。そのカードはバンタンが再結集した2025年以降に使うつもりでしたが、今回色々偶然が重なって長めに仕事が休めることに。日本に住む妹も同時期に取れることが分かり、しかも最推しキムソクジンのお誕生日の時期! これはもう一生に一度あるかないかのチャンスだと渡韓を決意しました。子どもたちはまだまだ手を離れる年齢じゃないですが、そこは夫に頑張ってもらわないと。私だって大変な時にワンオペしたもんね〜!

 そしてもうひとつの決断理由が来月からトランプ政権になるということでした。変わらないと思いたいですが、移民関係の規制が厳しくなりそうな時にアメリカ国籍を持つ家族と離れて1人で国外に出るのはやはり不安です。そういう世界情勢も気にしながらの渡航だったので、まさか現地で戒厳令騒動に巻き込まれるとは思いもしませんでした。

 まぁ一旦その話は置いておいて、とにかく最初から気分はRunning Wild。もう最期だと思って悔いなくやりたいこと全部やったるという覚悟でした。

 12/2からの計画だったけど後からPOP-UPの最終日が12/1と知り、急遽私だけ前乗りすることに。「完全一人だけど宿どうしよう?」と悩んだ結果、Airbnbでハルモニが管理する民泊に挑戦。ハルモニが自ら家庭の朝ごはん作ってくれるんだと。韓国語の勉強にも最適!

  見てください、これ朝ごはんですよ⁉︎ 想像してた以上に豪華で美味しくてびっくり。 韓国では朝をしっかり食べるのだそう。かなりお腹いっぱいになりました。ちょうど私がいた期間は朝ごはんいる人が私しかいなかったので、カタコトで色々世間話もできた。家族の話とか好きな食べ物の話とか。でもやっぱり自分からは文作れるけど、相手の言ってることがなかなか聞き取れない。今後の課題です。

 韓国にフレンドリーな人が多いのは元からですけど、昔よりもコミュ力が上がったからか、お店のおじさんおばさんに韓国語を使うとすごく喜んでくれて気前よくおまけしてくれることが分かりました(笑) そして「日本語でこれはどう言うの?」と聞いてきて今後の商売に活かそうとするのもさすがでした。

私が教えた日本語↓

이 차는  겨울에 딱이네요.
このお茶は冬にぴったりです。

 ちなみに「このお茶」とは、このシリーズの智異山山梨茶(Wild Pear Tea)というやつ。身体がぽかぽか温まってほんのり甘くて美味しいよ!

 別に名前にひかれて買ったのではないけど、智異山といえばyoursは永遠の名曲だよね(隙あらば推し語り)。

  POP-UPは公式でもあがってる通りなので、レポはお任せするとして

 個人的にすごく良かったのがストア外にいた赤いクマの着ぐるみ2匹。フードコートの方から来たので多分HAPPY関係ないんですけど、ちょうど店内に流れてたHAPPYの曲に合わせて踊ったり、子どもたちと戯れたり、ビルの清掃員とハイタッチしたり、ハグしに駆け寄って来たりとテンション高くて癒されました。(もう1匹が恥ずかしがり屋なのも個性があって可愛かった)。ジンくんが日本にいることを知らなかったら中身ジンくん(とホビ)なのではと疑ってもおかしくないくらい主役になってたww これはこの時でないと見れなかっただろうから、しっかり心に留めておきたいと思いました。ジンくん本人がいないとしても周りの人たちにHAPPYの輪が広がっている素敵な一幕だった。

 その後は韓国在住の友人とHYBE前で再会。センイルカフェは妹と合流してから誕生日当日回ればいいや〜とスルーしてしまったため、結局その後の騒動で行くタイミングを失ってしまいました。ラッピングバスと隣の公園の広告の写真を撮っておいたのがせめてもの救いか。

 レストラン「花様年華」についてはXでつぶやいたのでそのまま貼ります!Googleマップで店名見かけただけで予約した(チョロい)。でも美味しかったし、隠れ屋的な感じで、よく打ち上げや撮影に使われるんじゃないかなとワクワクできる雰囲気のとこでした。
 そういえば韓国って日本と違ってスモークガラスの規制がないようで、一切車内が見えない車がめちゃくちゃ多いんですね。スモークガラス張りの高級車がたくさん停まってたりすると、ヤバい筋の人か?要人か?それとも芸能人か?とドキドキしてしまいます。前はそんなこと全然気にならなかったのにな〜。

 今回の旅の最大の目的はもちろん現地でジンくんのお誕生日を祝うことでしたが、自分がかつて住んでいた梨泰院・漢江鎮の思い出を振り返るためでもありました。悪阻がキツかった時にお世話になった参鶏湯のお店や、記念日によく買ってた銭湯をリフォームしたケーキ屋さんなどはなくなっていて残念でしたが、他のオシャレなお店がたくさんできてて若い人たちいっぱいのオシャレスポットになってた。開発中のところが多くてベビーカーでの移動が一苦労だった新龍山もすっかり高層ビルが立ち並んでいて、その中にHYBEビルもあるのがなんとも不思議だった。自分の過去の思い出の風景と現在の推しのいる風景が重なってるの脳がバグる。

 例えば、昔の家の最寄りコンビニ行ったら普通にジンくんがいたり(広告です)。

 表通りを歩けば、さりげなくジンくんが現れたり(広告です)。

 長男を出産した病院の向かいにテテのCompose Coffeeができてた。

 ちなみに病院裏のコンビニはHighlight Reelでテテが万引き止めてたところ。

 毎日買い物に行ってた地元の小さなスーパーでちょうどHope on the Street の i don’t know がかかったのも嬉しかった。タイトルトラックじゃなかったのがなんか余計にグッときた。

 そして私が引っ越した後にできた高級マンション Nine One。今はジミンとナムさんのご自宅がある。共有スペースにフードコートもあって実はとっても行ってみたかった。でもいる時にウロウロするのは罪悪感を感じるので、かえって今の時期に行けてよかったのかもしれない。周辺に隠れ家のようなジャズバーやギャラリーが増えてて、まさにナムさん好みの地域になってんなと思った。ジャズバーまでは日和って挑戦できなかったけれど。

 思い出に浸った後は妹と合流。妹がリアルなマグロのぬいぐるみをわざわざ日本から買ってきてくれました。めちゃくちゃ嬉しい。魚がこんなに可愛く見えてしまうのも推し効果なんだろう。

 ぷちバズりしてメーカーからもいいねされちゃったので、この機会に宣伝しておきますね。他の動物たちもとってもかわいいです。

 妹はバンタンをひと通り履修してるけど、美容とスウィーツに関心あるマグルなので、まずは王道に明洞や東大門を楽しみ尽くすことに。

 食べて飲んですっかり満足し、さてWラ配信あるかもしれないし、早めに宿に帰ってタルソク見ながらセンイルカウントダウンするぞと思っていたらスマホのアラームが鳴りました。

 スマホに表示されたハングルを解読している間に友人から「宿に戻ってないならすぐ戻って」とのメッセージが入って、ただ事じゃないと気付きました。
 戒厳令と聞いて真っ先に思い浮かんだのはやはり北のこと。10月に起きた国境の道路爆破は記憶に新しいし、そもそも1950年には実際攻めてきたわけですから、ありえない話じゃないと血の気が引きました。
 結局今回は大統領絡みで、最悪中の最悪のシナリオではないと分かってきましたが、それでも深刻な状況だったのには変わりはありません。

 専門家ではないので下手に分析できませんが、皆が最も恐れていたのは、あの夜混乱がエスカレートしてどちらかに死者が出ることだったように思います。軍が実弾を持ち込んでいないのは割と早い段階で分かりましたが、それでも恐怖や焦りから1人でも発砲してたら大変なことになっていたんじゃないでしょうか。その流れで軍部が権力を握ることもありえたし、怒った民衆が暴徒化することだってありえました。

 背景は全然違いますが、アメリカで2020年にBLM運動、2021年に米議事堂襲撃事件が起きた時は、近隣の窓ガラスが割られたり教会が火事になったり、車がデモ隊に突撃したこともあったし、デパートに乱入して金目の物を盗む人たちもいた。本当に国を憂いて声を上げている人たちだけじゃなくてただ日頃の憂さ晴らしをしたいだけの人や、あえて混乱させるのが目的の工作員も両サイドにいたと言われています。

 今回もそうなる可能性は十分ありえたと思います。真夜中に決行したのは大統領都合でしたが、それによっておかしな人たちが湧いてこなかったのは大きいんじゃないかな。真っ昼間に出てたらもっと大変なことになってた気がする。大統領が主張してた通り本当に北の陰謀だったらあの夜の時点でどちらかに潜入していた工作員の手によってもっと恐ろしいことが起きていたと思うので、今回は大統領がただ突っ走りすぎただけじゃないかなと分析していますが、真相はどうなんでしょう…。

 あと今回、下位の兵士たちが命令に同調してなかったのが大きいと思いました。どんな命令であろうと忠実に実行する根っからの軍人だったら大変だったのでは。それを「統率が取れていない」とマイナスに取る声もありましたが、私は人間的で良かったと思いました。兵役が人々の生活に密着していたことが今回は良い結果に転んだのかな…。他国の事情だから日本人の私があまり大きな声で言えないけども。

 とにかく心配なのはこれからですね…今回の戒厳令によって今の韓国の不安定な情勢が世界に知れ渡ってしまったので、そこからこの流れを利用しようとしたり、特定の意見に誘導しようとする人たちも出てくるかもしれない。本当に国のことを考えている人たちの間で早期解決できることを祈ります。

 結局その日、私は夜中3時ぐらいまで夫や友人、Airbnbのホストとやりとりしてました。次の日から仕事がどうなるかも分からないので、その日は朝まで動向を見守っていた人が多かったようです。結局諸々解除されたのは朝5時?
 「とりあえず国内の事情だから、観光客はデモがありそうな光化門と龍山と汝矣さえ避ければ大丈夫」と言われたのですが、翌日はまさに景福宮で韓服着て、龍山でセンイルカフェ回って、夜は汝矣のジンくんのお兄さんの蒸籠蒸しの店を予約してた。見事にスリーコンボで不謹慎にも笑ってしまった(全然笑い事じゃないんだけども)。

 そうそう、戒厳令で皆が凍りつく前にタルソク公開してくれてて助かりました。夜、不安な状態だからこそスマホ片手に見て笑って癒された。やはりどんな時も心にキムソクジン。

 肝心のセンイル当日からの渡韓日記は次回に回そうと思います。改めて振り返ってみても濃いな…。ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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