日経史上最高値チャレンジ 岐阜暴威さんが止めた!!
2024年2月16日。
この日、市況は異様な期待感と熱気に包まれていました。
38915円。
33年間、まるで呪詛のように日本経済に圧し掛かっていたこの数字。
1989年12月29日に記録した日経平均株価の終値です。
1990年10月生まれの私にとって、日経平均が30000円を超えていた事はほんの数年前まで信じがたい事でした。
大学時代に就活をしていた時は日経平均は10000円を割れていました。
そこから3倍以上。
感慨深いかといえばそうではありませんが、歴史的局面に一投資家として接することができるのは名誉です。
15日に38100台で取引を終えた日経平均。
ナイトセッションで日経先物、CFDが値を伸ばし史上最高値更新もいよいよ現実味を帯びてきました。
そんな中、この上昇局面に乗れるどころか謎のポジションで損失を喰らっている一人の男がいました。
『Mr.逆神』『スパークリングフラッシュ』『ビッグベイビー』『飛騨川の猛虎』などの異名を持つ岐阜暴威さんです。
今をさかのぼる事4年以上前。2019年秋にまんぼう総帥さんに誘われアイフォレックスの舞台に降り立った岐阜さんは小麦、コーヒー豆、天然ガス、大豆などといった商品作物をいじりまくりました。
その間に日経平均株価は上昇を続け、岐阜さんはイージーな投資環境を全スルーする事になったのです。
途中で上昇に気付いた岐阜さん。
無論逆張りショートで挑み大損ぶっこいたことは言うまでもありません。。。。
幾多の日経平均上昇を演出してきた岐阜さんのショートポジション。
しかし主役はユーロオージーL、天然ガスL、原油Sという複雑怪奇なポジションで悶絶していました。
それでもお祭りには参加したいところ。
自分のポジションがどうなろうが、歴史的一日を迎えるべく岐阜さんは準備を始めます。
岐阜さんの恨み言も無理ありません。
順調に上昇する先物、CFDの勢いに牽引され日経平均も上昇し続けます。
「理由なんてどうでもいい。とりあえず38915抜きまでいったれ!!」
そんな声まで聞こえる上昇に証券会社もわめきたちます。
バブル時代の記録映像でみた、あの証券マンの活況が思い起こされます。
伸び続ける日経平均は円とポイントの単位差こそあれどついにNYダウを抜きます。
今月、GDP世界四位に転落した日本が円安の影響はあれどGDP世界一位アメリカ合衆国をぎゃふんと言わせたのです。
ところが、あの岐阜さんが鼻高々になったあたりから雲行きは怪しくなり始めます。
日本がアメリカを抜いてはいけない大人の事情が発動したのか、なんらかのアルゴの発動条件だったのか理由が不明ですが突然日経が下落し始めたのです。
4年前のあの事件が思い起こされます。
伝説のアメリカ大統領選、ドナルド・トランプ大統領(当時)に勝利記念エールを送ってから形勢が逆転したあの事件。
岐阜さんは物事を祝ってはいけない境遇なのか。
せっかくのイケイケムードに冷水をぶっかけられ、株クラもマスコミ陣も意気消沈です。
株価は稀に見る高値圏。一度下に突き抜けると買い方の大雪崩が始まる事必至。
夢を見る事を忘れた個人投資家達がようやく持つことのできた小さな夢が目の前で消えていく・・・・・・かに思えました。
事態を動かしたのはまたもこの男でした。
少し前、1000万爆損投資全力リーマン(通称 全力リーマンさん)との逆神王決定戦に敗北したあと岐阜さんはこう言いました。
指数に逆張りはあかん、と。
ところが、令和に入り一番強いトレンドが出ているこの状況で岐阜さんはやっぱりショート。
本人も「当たり前のように」などとついに自虐し始めました。間違ったんなら早く切らんかい!!!
岐阜さんのショートに気合が入ったのか、日経平均はここから切り返します。
もう一回だけ最高値チャレンジをすべく、渾身の力でリバウンドを開始。
映画「ゴジラ キングオブモンスターズ」で海底に眠るゴジラを芹沢猪四郎博士(演者は渡辺謙)が爆弾を爆発させて復活させるシーンがありますが、それを思い出してしまいました。
岐阜さんは己の資産を犠牲に日経平均を救おうとしているのです。
彼のサムライ的精神に応えるかのように日経平均は再び38700台まで復活するのです。
岐阜さんも現実味を帯びてきた歴史的瞬間に備えるべく、配信を開始します。
ところが、ここで予想だにしていない出来事が起きてしまったのです。
その大ニュースが駆け巡ったのは13時。
最高値更新を確信したリーマン投資家達が昼休憩を終えんとする、まさにその瞬間でした。
現在、配信のアーカイブが見えない状態なので岐阜さんがどんなうわ言と共に日経ショートを損切したのかは分かりません。
日経平均最高値更新時に岐阜暴威さんショートで悶絶。
ファンにとってこの上なく理想のシチュエーションまであと100円ちょっとでした。
その瞬間を世界一待ち望んでいなかったのは他でもない岐阜暴威さん本人だったのでしょう。
そして、岐阜さんのショートを失った日経平均は突然伸びなくなります。
本当に伸びなくなったのです。
再び売り圧に押し下げられてしまった日経平均。
歴史的は歴史的でも、国内最強の曲がり屋による歴史的高値損切りが起きた事でこの日のオチはついたのです。
それでもここまで来たら上に抜けてもらいたいものです。
日本にとってコンプレックスとかトラウマの類になっている数字、38915円。
これを更新した時、新しい時代の扉が開かれる・・・・かどうかはわかりませんがちょっとはすっきりするんじゃないんでしょうか。
しかし、物事は上手くいかないもの。
ここであの強烈アノマリーが発動してしまったのです。
岸田総理、ヘアモードキクチ神田日銀通り店で散髪。
岸田総理がヘアモードキクチで散髪すると株価は下がり、キクチに行かない期間が長くなる(=キク禁)と株価は上がるというアノマリー。
まさかこのタイミングでキクチに行ってしまうなんて。
好きに髪切らせてやれよと言われたらそれまでですけど・・・・。
もし仮に日経平均が伸びずここからどんどん値を下げて、30000円を割れてしまう日が来てしまったら。
戦犯として裁かれるのは岐阜さんなのか、それとも岸田総理なのか。
クレオパトラの鼻の高さがもう少し低ければ、人類の歴史は変わっていたと言われます。
岐阜さんがチャートを見ずに昼寝をしていたら。
岸田総理の髪の毛があと1センチ短ければ。
日経平均は40000円にいっていたかもしれない。
数年後、教科書にのるかもしれない奇妙な一日を投資家として過ごした事に喜びを・・・・・感じねえわ。