PRで分かる!荒野行動とFortniteの戦略の違い
まず、Fortnite1歳の誕生日(7/24)と8月10日のTOKIOとのCM公開おめでとうございます!今回はその記念に僕の大好きなFortniteについて、前々から書きたかった荒野行動との明らかな違いについて書いていこうと思います。
1.荒野行動はローカルに張る
この記事を読んでいる方の中には「YouTubeの荒野行動の広告ウゼー」と前思った方もいらっしゃると思いますが、FortniteのYouTube広告は一瞬見かけただけですぐに無くなりませんでしたか?そこに両者の違いがあると思っています。
荒野行動をやってそうなJKやDKに「どこで荒野行動知ったんですか?」「どうしてまだ続けてるんですか?」みたいなのを沢山聞いてみたんですけど、荒野行動のネットワークが働いてる場のイメージは「学校の教師」なんですよね。パズドラやモンストにかなり似てます。そしてその層にリーチするにはYouTube広告が一番適してるので、ウザいぐらいに「俺と勝負したい?」の広告が流れてたと。納得です。
更にゲーム内では、ハードなPUBGを真似ているにも関わらず、真っ赤で爆音の鳴るスーパーカーや馬のマスクなど、本家PUBGからしたら考えられないけど即共有できるデザインで中高生の心を掴み、よりローカルのネットワークを強めています。
今度始まる「進撃の巨人」とのコラボもローカルでの話題性を狙い、離脱したユーザーに対して「進撃の巨人とコラボしたんだって!やろうよ!」というアクションを誘発させるためのコラボだと思います。モンストも全く同じ狙いで同じ事をしてるって元D〇NAの人が言ってました。
2.FortniteはSNSが軸
Fortniteとは、世界で1番有名なゲーム配信者NInjaが配信内で奇抜なプレイをし、SNSで拡散されたのが大きな要因となって今世界中で爆発的な盛り上がりを見せているゲームです。しかしこのゲームではGoogleでの広告をあまり行わずSNSを軸にPRをブン回しています。
ゲームのグラフィックが欧米向けで、無料プレイで、バトロワでも1Rが短くて…etc、、と挙げればキリがないのですが、僕的に本丸は「プレイのSNS映え」「運営SNS」だと思っています。
「プレイのSNS映え」に関しては語彙力が足らないので説明が難しいですが、格ゲーは"観るだけなら初心者でも分かりやすい"の更にハードル1つ上を行き、"ゲーマーで無くても観てて楽しめるゲーム"なのがFortniteなんですよね(前提)。その上で面白いシーンやカッコいいシーンが乱発する仕組みになってて、かつ録画から投稿までが今では簡単なので一時期Fortniteの動画がTwitterのタイムラインで氾濫してました。
今でこそ「良いシーンをSNSにシェア」する勢いも前より落ち着いてきましたが、ここで運営サイドがコミュニティに参戦し、Ninjaのようなプロ配信者だけでなく末端のプレイヤーまで運営垢で引き上げ、更にコミュニティが活発化されました。そしてその先にあるのがesportsです。
かつFortniteはオンラインゲームでバトルロワイヤルなのに、例えば課金コンテンツの「エイリアン・宇宙系スキン」の発売と同時にマップに隕石が落ちた跡の地形アップデートを行ったり、時空が歪むエフェクトを付けたり、常に飽きさせないどころかストーリーを持たせるコンテンツ作りをしており、それが口コミに繋がっています。
Twitter⇒フォートナイト日本アカウント
4.これからの両者のPR戦略予想
荒野行動はバトロワの中でもソシャゲのようなゲームなので、広告のスタイルはそのまま変わらず、今回の様に進撃の巨人など様々なIPとコラボしていくと思います。それと業界の風当たり的にもesports的な展開は恐らくしていかないでしょう。
変わってFortniteとPUBGはこれまでの短期間で得たキャッシュで、今はコンテンツ投資段階ですがより多くのゲーマーにプレイを継続してもらうため、より多くの魅力あるスターを生むためゲーム外最強のエンタメ「esports」の本流に乗っていきます。開催時期的に両タイトル本格的なesportsの波が来るのは2019年ですかね。非常に楽しみです