【5G】クラウドゲームでPC/CSゲーム体験はこう変わる
【随時更新】2019/03/20更新
こんにちは、ハイスぺPCを持ってないのでPCゲームをやりたい時はわざわざesports cafeに行ってるUDONです。
今僕らはPCやPS4やSwitchでゲームをしていますが、2019年以降に来る5Gに向け、Google,Microsoft,Nvidiaなどの大企業が「クラウドゲーミング」へ参入していってます。
1.(まず)クラウドコンピューティングとは
今回ここで話すクラウドコンピューティングの意味は、「ネットを利用した遠隔操作」です。
5Gの特長は「超高速」「超低遅延「多数同時接続」で、スマホの爆速通信だけでなく、お医者さんと患者さんの距離が離れててもロボットがあれば遠隔で緊急手術が出来るようになったり、人不足の建設現場で重機を動かさないといけない場合でも、わざわざ出張せず東京のオフィスにいればモニターを見ながらゲームの様に遠隔操縦(仕事)が出来ます。
(この5Gが、いわゆる車のようなモノとインターネットが繋がる「IoT時代」の重要な一因にもなります)
2.5Gによって変わるPCゲームの常識
5Gのユースケースは車や、4Kの10倍情報量ある仮想空間の処理が目立ってますが、僕らが注目してるのは「クラウドゲーミング」にです。
遠隔でロボット(機械)をラグ無しで操作できるなら、ハイスペPCもどこからでも遠隔操作が出来るということになります。ゲーマー向けに言うと(ほぼ)ラグなくリモートプレイ出来るようになるという事です。
これによって安い低スペックマシンでも、極端な話スタバのようなカフェから遠隔操作でハイスぺPCに接続でき、Fortniteがプレイ出来るという事が可能になります。
これによって起こるのは5万円以下を下回った時の爆発的な普及。
スマホもOculus Goも5万円を下回った事により、一般層にも届きやすい価格で爆発的に普及しました。ですが今のゲーミングPCは10数万する代物で、普通の人にはなかなか手が出せませんで。そしてクラウドゲームの場合、買い切りでなくサブスクリプション(月額制)になるはず。よりハードルは低くなり、より多くの人の手に行き届くでしょう。
3.「クラウドゲーミング」に投資する大企業達
2019年3月20日、GDC2019でGoogleの新CS機「STASIA」のアナウンスがありました。僕はこの日YouTubeLIVEの配信でこのゲーム業界への革命を目の当たりにできました。
【GDC2019「STADIA」まとめ】
・YouTubeのゲーム動画で表示されるカードから、インストール不要で5秒で起動
・スマホ/PC/TV/Chromeブラウザでプレイ可。コントローラー/Chromecast含めた全端末からアクセス出来る
・ゲーム機はクラウド上(Googleのデータセンター)に存在、2.7GHzプロセッサ/実行16GBメモリでPS4ProやXboxOneX以上の性能
・4K/60fps、いずれは8K/120fpsに
・攻略情報はコントローラーで「OK, Google」
・米英欧加で19年開始。それ以外の国でも早くリリース出来るよう頑張ってる
残念ながら日本ではおま国を食らってしまいましたが、順次リリースはされるらしいので心配無用…。情報も追加され次第更新していきます
・Nvidia
Nvidiaは「GeForce Now」を2015年からリリースしてます。ハイスペPCをクラウドで月額で貸し出すビジネスモデル。
GeForce Nowとは、北米、ヨーロッパ、アジア太平洋にある6つのNVIDIA データセンターのハイスペックPCに接続し、月額$7.99で遠隔操作(プレイ)出来るというサービスです。PCだけでなくタブレットやスマホからでもアクセスできます。
シレっとCS業界にも手を打っときたいのか、Nvidia製のコンソールからでもリモートでハイエンドゲームがプレイできる「Nvidia Shidld」も2018年7月(先月)にリリースされてました。
【追記】NVIDIAとSoftBankが協業
SoftBankがNVIDIAの「GeForce Now」を2019年内に国内でリリースすると発表しました。NVIDIAは様々なIPと契約出来てるPFを持ってはいるものの、サーバーに関してはGoogleやMicrosoftと比べると劣っていたので、このように大手通信と組むのは天才だなと感動しました。
・Microsoft
もちろんこの5Gの流れはPCだけのものではありません。Xboxを持っているMicrosoftも、E3 2018にてクラウドで処理されたゲーム情報の画面をストリーミングするサービスを開始すると予告しました。
月額制に関してはNvidiaと変わらないですが、Microsoftの場合既に多くの自社抱えタイトルがあるのと「このサブスクでユーザーを増やして新しい収益の柱にしたる!」ぐらいの意気込みで、そのサブスクにMicrosoftの新作をブチ込み、囲い続ける戦略で行くのではないかと思っています。
・Amazon
Twitchを保有してるAmazonもクラウドゲーム事業に参入すると発表していましたが、それ以降リリースや情報はありません
4.おわりに
これからは、世界中にサーバーを持ってるGoogleやMicrosoftやAmazonのような企業によるクラウドゲーミング事業参入と、既にサービスリリースしてたPFと大手通信との協業の2勢力でクラウドゲーミング戦争が起こると予想しており、非常に楽しみです。
しかしやはり、日本人としてこの領域ではリモートプレイの「PlayStasion Now」で先手を打ってたSONY先生に何とか頑張っていただきたいです。と思ってたのですがもうハードに付加価値を付けようが無くなってしまったので、早々にその土俵から降り、IP保有者として自身の土俵で戦えてる任天堂は天才だなと感じました。
〇翌月分(10月)のGAME or DIEマガジン記事