ウイルス感染を防ぐための『免疫力を高める食事』➂
皆さん、こんにちは。
スポーツ栄養士の吉村俊亮です。
ついに7都府県に緊急事態宣言が出て、新型コロナウイルス感染症による被害が深刻なものになってきましたね。
不要不急の外出で家にいる時間が多くなっていてストレスも溜まってきているのではないでしょうか?
適度な運動、十分な睡眠、規則正しい食生活で少しでも免疫力を維持・向上できるように、今できることをしていきましょう。
今回の記事では、少し体がだるいな・・・というときに摂ってもらいたい栄養素について書いていきたいと思います。
前回までの記事は下記からお読みいただけます。
ウイルスとは
ウイルスはとても小さく、ウイルス自体に細胞を持たないので、人に感染して人の細胞の中で増殖をしていきます。
新型コロナウイルスの他に、インフルエンザウイルスなどが有名ですが、風邪も様々なウイルスが原因で起こっています。
体がだるいなどの症状が出ると、特にこの時期は心配ですよね。
いち早い回復をするためには、やはり免疫力を意識した食事をすることがとても大切なことになります。
体の不調を感じたときに摂りたい栄養素
・水分
・エネルギー
・たんぱく質
・ビタミンB群
・ビタミンC
体の不調を感じたときには、上記の栄養素などを意識的に摂ることをおススメします。
人の体の約60%程度(年齢・性別で異なります)は水分でできています。水分は栄養素や老廃物を体内でスムーズに運ぶ役割もあるため、体調不良からのいち早い回復には水分がしっかりと補えていることが大切になります。
また、体内では免疫細胞が様々なウイルスと戦うため、健康なときよりもエネルギー消費が増します。そのため、体内で免疫細胞がしっかりと働くためのエネルギーを十分に補っておく必要があります。
エネルギー摂取の目安は、健康状態時の約10%増しぐらいのエネルギーを摂るイメージがあると良いかと思います(1日に1,600kcal程度必要な方なら160kcal程度プラスで摂る必要があります(ご飯だと茶碗1/2程度になります))。
様々なウイルスと戦ってくれる免疫細胞は、たんぱく質を材料にして作られます。
なので、たんぱく質をしっかりと補うことも大切なことになります。
4つ目のビタミンB群は、エネルギー代謝にアミノ酸とともに必須の栄養素になります。
体調不良時は、ご自身が思っているよりもエネルギーを消費しています。体内でスムーズにエネルギーが作り出せるようにビタミンB群も摂りたい栄養素です。
(ビタミンB群:B₁、B₂、B₆、B₁₂、ナイアシン、葉酸、ビオチン、パントテン酸)
そして最後に、ビタミンCですが、ビタミンCは風邪予防で有名な栄養素の一つですね。
ただ、風邪をひいてから意識的に摂取してもあまり効果がないとも言われています。日常的に意識して摂ることで、風邪の発症率を下げることはできませんが、重症化の予防と早期回復を期待できます。
【スーパーやコンビニで簡単に手に入るオススメ商品のご紹介】
・免疫細胞の材料となるたんぱく質が摂れる食材
・エネルギーを生み出すビタミンB群と免疫強化のビタミンCが摂れる食材
前回までの記事でご紹介していた食材と被るところがありますが、免疫力を考えたときに、単一の効果だけではなく、複数の効果を発揮してくれる食材を選んでみました。
皆さんで出来ることから、日々取り組んでいきましょう。
次回が今回のテーマの最終回になります。
次回はお子様のための食事についても書いていきたいと思います。
管理栄養士 吉村俊亮