ウイルス感染を防ぐための『免疫力を高める食事』
こんにちは、UDN SPORTS所属管理栄養士の吉村俊亮です。
現在、世界中では新型コロナウイルス感染症による多くの被害がでています。
日本でも多くの場所で感染が広まりつつあり、誰がかかってもおかしくない状況です。
とは言え、予防をしっかりとして感染予防に努めることは大切です。
手洗いうがい、不要不急の外出を控える、免疫力を高めるなど僕たちにもできることはたくさんあります。
これが大切な人を守ることにも繋がっていくはずです。
今日は管理栄養士という立場から、ウイルス感染を防ぐために
『免疫力を高める食事』
について何度かに分けて書いていきたいと思います。
そもそも、免疫とは外から体内に侵入した細菌やウイルスなどから体を守る自己防衛システムのことです。
免疫の仕組みはとても複雑でいくつもの免疫細胞が協調しあって働いています。
この免疫は、主にたんぱく質から成り、免疫を上手く働かせるためにビタミンやミネラル、脂質や炭水化物といった栄養をバランスよくしっかりと摂ることが重要になります。
【基本は1日3食バランスよく食べること】
バランスよく食べると言われると、正直どのように食べたらいいのか分からなくなるかと思います。
バランスよく食べるとは、意外と簡単で、足りていないものを意識して食べるということだけで大丈夫なのです。
下記の食品群で分けたときに、これらに該当する食品を今日食べましたか?
・穀類(米、パン、麺)
・肉類(鶏肉、豚肉、牛肉など)
・魚貝類(サーモン、まぐろ、タラ、あさりなど)
・イモ類(じゃがいも、さつまいも、山芋、里芋など)
・野菜類(パプリカ、にんじん、かぼちゃ、レタス、大根、しいたけ、えのきなど)
・乳製品(ヨーグルト、牛乳、チーズなど)
・果物類(いちご、りんご、オレンジ、グレープフルーツ、ぶどうなど)
・海藻類(わかめ、のり、こんぶなど)
もし食べていない食品群があれば、夕食や間食にその食品群を食べてみて下さい。
【栄養素には、それぞれの働きがある】
栄養素には体の中でそれぞれの働きがあり、相互に関わり合うことで体を作ったり、動かしたり、体内で様々な物質を働かせたりします。
大まかにいうと、
身体を構成する栄養素・・・たんぱく質、脂質、ミネラル
身体のエネルギーになる栄養素・・・糖質、脂質、たんぱく質
身体の機能を調節する栄養素・・・ビタミン、ミネラル
食事に偏りがあると、本来の働きが上手くできずに、疲れやすくなったり、免疫力が低下したり、いろいろな不具合が起こります。
バランスよく食べるということは、脳や身体を働かせるということだけではなく、体を守るということにも繋がるんですね。
栄養バランスが崩れてしまう原因として多いのは、下記の2つになります。
・欠食がある(特に朝食を食べないなど)
・偏った食事(うどんや丼ものだけといった他のおかずがない食事、いつも同じような食事など)
上記の原因を改善するために、食事だけにこだわらないことも大切です。
食事から栄養を摂ることは理想ですが、それだけが全てではありません。
忙しかったり、長く習慣的に食事を抜いている場合は、なかなか食事を摂ることが難しかったりします。
その場合は、下記の方法も試されてみて下さい。
・フルーツジュースや野菜ジュースを飲めるタイミングで飲むようにする
・携帯食(カロリーメイトやインゼリーなど)を間食として食べる
・プロテインやビタミンなどのサプリメントを活用する
また、偏った食事をしてしまう人は、1品でもよいので今までの内容にプラスして食品を追加してみてください。
野菜が足りない人は、野菜をもう1品追加、トッピングする。また、野菜にこだわらなくても果物や野菜ジュースでも代用可能です。たんぱく質が足りてないなと感じる人は、たまごのトッピングがあったら追加するなど試してみて下さい。
【スーパーやコンビニで簡単に手に入るオススメ商品のご紹介】
・野菜が足りないと感じる方や食事に偏りを感じる方
野菜にはビタミンやミネラルが多く含まれているため、代用として考えられる食品はフルーツジュースや野菜ジュースになります。この時期の水分補給の一つとしても活用可能です。
特にフルーツジュースの場合は100%のものをおススメします。
・たんぱく質が足りていないと感じる方
スーパーやコンビニでもおなじみの商品です。調理をしなくても食事の一品に追加できたり、おやつとしても活用できます。
・トータルの栄養素をアップしたい方
カロリーメイトはブロックやゼリー、リキッドタイプものは全て1つで200kcalと分かりやすく、様々な栄養素がバランスよく入っています。間食として摂ることで1日の栄養バランスを整え、栄養の摂取量自体をアップさせるのに役に立ちます。
まずは、日々の生活で自分自身を守るために、栄養バランスを整えてみませんか?
きっと大切な人を守ることにも繋がるのではないでしょうか。
次回の記事では、食べ物から摂った栄養を体内でしっかりと活用するために必須の腸内環境を整えることについて書いていきたいと思います。
皆様にとって、少しでもご参考になれば幸いです。