香川真司×桃田賢人「2人のトップアスリートの共通点」 後編
皆さん、こんにちは!
スポーツトレーナーの神田泰裕です!!
先日は、UDN SPORTSのインスタライブに出演しました!!
かなり緊張していましたが・・・
『自宅で出来る家族ストレッチと親子で出来るバランストレーニング』を
いくつかご紹介させて頂きました!
新型コロナウイルスの感染が日々拡大していく中で、先行き不安な日々が続いています。
・手洗いうがいの徹底・3密を避けた行動・不要不急の外出を控える
この3つを中心に、1人1人の意識で感染予防に日々努めていると思いますが、在宅ワークや学校休校などにより、自宅に長時間いることが続き、運動不足を心配する声も聞こえてくるようになってきました。
下記にある動画を参考にしながら、運動不足解消、健康維持のために、自宅で出来るストレッチなどをまとめているので、日々の生活の中でトレーニングをはじめていきましょう!
また、機会があれば今後インスタライブで自宅で出来るトレーニングを 皆様にご紹介出来ればと思っていますので、お楽しみに!!
今回の記事は、前回に続いて『2人のトップアスリートの共通点』について書いていこうと思います。前回の記事をまだご覧になっていない方は、まず下記の内容をご覧になってもらえればと思います!
前回は、香川真司選手と桃田賢人選手が共通する『特徴的な足の指』に着目していきました。
さて、今回は身体的特徴以外の彼らの共通点に関して書いていこうと思います。
【トレーナーからみる彼らの卓越した能力】
サッカーのアクションにはいくつかのプロセスが含まれ、多くの場合がそれを意識する間もなくプレーされています。
①状況認知(感覚器官により、ボールや相手選手、味方選手、ゴールの位置などを瞬時に把握する)
②判断(自分の選択肢の中から行動を選択する)
③実行(自らのフィットネス、フィジカル、テクニックを用いて選択した判断を実行に移す)
①状況認知
このプロセスは、まず情報収集する認知から開始されます。サッカーにおいて、
①【視覚】味方と相手の位置を認識する。
▶︎サッカーにおいてほとんどが視覚から情報収集されている。
②【聴覚】相手や味方の声や音を聞く
③【触覚】相手に触れることで相手との距離やどこからボールを奪いにきているか認識する。
これらの情報を脳で処理して総合的に状況を認知していきます。
サッカーには、視覚の情報が非常に重要なポイントとなります。より多くの必要な情報を正確に把握する為に、ポジショニングや身体の向き、その他ボールの移動中やオフザボールの時に首を振るなどして常に変化するゲーム展開を把握します。
この首を振るという動作においてもただ観ればいいのではなく、目まぐるしく変わるゲームの中で
《何を観る?》
《いつ観る?》
といった状況認知のスキルも選手には求められています。
例として、状況認知のスキルが素晴らしいイニエスタ選手の状況認知がわかる映像があるので、こちらをご覧ください!
②判断
状況認知をもとに複数の選択肢が生まれ『次の動作の決断』を行います。 ただし、決断をする上で①状況認知で得た選択肢からチョイスすることになる為、正しく観れていないと選択肢が限定されてしまったり、局面を打開する選択肢を持てない場合があります。
局面を打開する為に、ベストな選択を常に出来る選手とは、
この①状況認知と②判断を素早く正確に行える選手と言えるでしょう。
③実行
最後のプロセスである実行は、その選手が持つテクニックやフィットネス能力、創造力などを駆使しアクションを起こします。これは各選手が持つスキルやフィットネスのスケールにおいて、アクションのクオリティが左右されます。
そんな中、こちらの2つのツイートをみて下さい。
香川選手と桃田選手の2つのプレーのシーンを解説しています。
香川選手、桃田選手の私がサポートした中で感じた共通点は、
両者共に、身体のスケールはそれほど大きくありません。
ただ、それでも彼らが世界で堂々と活躍している要因として、
トップレベルになればなるほど、めまぐるしく変わる試合の局面の中で、
相手の状況を、素早く観察する
【即座の認識】
修正力と努力の積み重ねで培った体幹の安定性による
【身体の制御】
そして、
相手の意表をつく創造力とそれを具現化する卓越したスキル
【即座の弛緩】
これらが、香川選手と桃田選手が卓越した能力だと思いますし、
だからこそ多く人々を魅了するプレーを可能にしているのだと私は思います。
生きる為にはスポーツは不必要かもしれません。
ただ、人生を豊かにするにはスポーツの力が必要だと思います。
この新型コロナウイルスの苦難を乗り越えて、
また彼らのワクワクするプレーで日本を、世界を元気にしてくれることを
皆様と一緒に大いに期待したいと思います。
神田泰裕