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紙もの発行所season2の第1回目

今回のnoteは、2024年8月10日にうだつ上がるにて行った紙もの発行所season2の第1回目の開催レポートをお送りします!

夏真っ盛りな美馬市、脇町。第1回目の会場はうだつのあがる古本市が生まれた場所、うだつ上がるにて行われました。参加者2名でスタートです!

まずは私がお持ちしたお気に入りのZINEやリトルプレスを自由に見る、読むタイムから。今回の紙もの発行所では参加者の皆さんと文集づくりに挑戦しよう!ということでアンソロジーやエッセイ系、日記系をメインにお持ちしました。ここの文章が好き、この写真に惹かれる、など気に入ったところの共有ができました!

そして、話題は今回のメイン「文集づくりでやりたいこと、伝えたいこと」についてに移ります。すると、2人の間でやりたいことのアイデアがどんどんと飛び交いました!

「こんな気分のときの音楽プレイリストトップスリー」、「あなたの徳島ラーメンはどこから?(同じ徳島県内でもタイプが違うことも面白い)」、「日々の暮らしによる自分にとっての日常、読み手にとっての特別とは」、「これを始めてみた日誌(新しいものを取り入れる瞬間の話や何故始めたか、など)」etc…

やりたいことを自由に、ときに熱く、ときに早口に話し合うことができ、とても心地よい時間。第1回目の紙もの発行所内では、作成する文集は読み応えのあるもの、様々な年代の方に楽しんでもらえる雑誌のようなものを作れたらという考えにまとまりました。

そして、書き手同士のコミュニケーションや発見に繋がることも大切にしたい、という気持ちも生まれました。例えば、同じ県ながらも地域や場所ごとに異なること(方言や食べ物)について紹介し合うコーナーを作ると、書き手にも読み手にも新しい発見ができますし、文集だからこそできることだと思います。
今回の紙もの発行所では、自分たちの知らない世界をことばを通して見てみたい、一緒に学んでいきたいという思いを形にしよう!という考えにまとまりました!

ワークショップのあとは、season2から始まったミスミのミニ文学講座のお時間です!
今回は時を超えて愛されている文学文化、小倉百人一首の数首を用いてことばで思いを伝えることや、数百年前に生まれた歌(恋のうた)において共感するポイントについてのお話をしました!

在原業平、藤原義孝、俊恵法師の御三方の恋の歌の美しさや感情表現の激しさについてお話しながら、驚き、共感を共有します。
例えば、三首目に選んだこちらの歌(画像をご覧ください)。

現代短歌で表現するには難しそうなほどに激しい感情も、和歌ならこんなに美しく儚く詠めてしまうことにことばの美しさについて考えさせられる一首であります。

また、この講座内で話題に挙がったのは「たとえ百年、それ以上でも未来に文化や想いは残されていく」ということ。自分の想像よりもずっと遥か過去に詠われた想いが現代の私たちが「わかる〜!この気持ち!」と共感できるなら、今の私たちがつくるものも未来にきっと伝わっていくはずです。

今こそ、やりたいこと、気持ち、ことばを形にして未来に残していきたい、作ろう、と決意を固めました。

紙もの発行所は次回以降、気持ちを実際に形にしていきます。頭の中の「やりたい!」「伝えたい!」をあなたも一緒に形にしませんか?

紙もの発行所season2は参加者大募集中です。うだつのあがる古本市の公式Instagramにて応募しています。次回、第2回目の開催については改めてアナウンスいたします。

ここまでお読み頂きありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう

文 ミスミアヤカ

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