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香りを旅のICONにする
香りは旅の記憶に深く結ばれる。
バリ島ならスダップマラムに、フランジパニ。バンコクで挙げるのであればレモングラスと、そして、ジャスミン。
「臭豆腐、かなりヤバいよ」という知人の言葉を頭の片隅に赴いた初めての台湾、寧夏路夜市でああこれかと認識したけれど頻繁なアジア行きを繰り返している身としてはさほど悪臭にも感じず、実際に記憶に残ったのは茶商で振舞われた焙煎を強めに効かせた高山茶の香りだった。
9月という時期の台湾でなぜか旅程に花との邂逅がなく残念に思う気持ちがあったけれど、自宅で思い出の縁に梨山茶を喫しながら、過日バンコクで購入したタイの名高いスパブランドHARNNの、生活に取り入れる香りに特化したラインであるVuudh(ヴッド)がふと脳裏に浮かんだ。
既にレモングラスを基調とした「PHUKET」で私のバンコクを偲びながらそのクオリティに満足していたのだ。衝動のまま検索してみたらその名も「TAIPEI」を発見。しかも香りの基調にOolong Teaとの記述を目にして小躍り。これは期待出来ると、偶然現地に出張していた家人に購入を依頼した。
エスニックなテイストを取り入れながらもモダンな意匠のパッケージデザインを愛でつつ、心急くまま開梱すれば。決してくどすぎない甘やかな花と果実の香りーラヴェンダーにレモン、ジャスミン、ローズマリーーを纏わせながらも、Oolong Teaの乾いた温かな香気がくっきりと輪郭を描く仕上がりは予想を超える満足で。
次回の台北行きに持参して手元で薫せ、現地の風景に香りを馴染ませれば旅の記憶とより一層結ばれることだろう。帰国してからは次の渡航まで、旅の合間にその香りが彼の地を鮮やかに甦らせ、倦怠が生じた日常をリフレッシュしてくれることを期待しつつ。
そう、香りは旅のICON。
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