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森山大道 2001 インタビュー
月刊森山大道 作家生活を語る
泣き虫だった少年時代
僕は1938(昭和13)年10月10日、大阪府池田町(現・池田市)に生まれました。父は島根県石見の出身で、母は東京・日本橋の呉服店の娘。父は生命保険会社の会社員だったから、転勤のため各地を転々としていた。兄弟は姉と弟がひとり。子どもの頃の僕は泣き虫で、ぼんやりした子どもだった。今の僕からは想像できないでしょうけど、病弱でね。双子で生まれた兄
蜷川実花のこと。そして、新作「Followers」
あれは、いつのことだったか。2000年前後だったろうと記憶している。
私がカメラ&写真雑誌の編集をしていたころのことだ。若手写真家へのインタビュー記事を企画した。もともと、ずっとやりたいことであったし、私のたずさわっていた雑誌はとても保守的で、花鳥風月的なアマチュア写真が主流であったので、そこに風穴を開けたい気持ちもあったからだ。
インタビューワは、覆面で「ある人」にお願いした。その人の名は、こ
今太閤に思うアンティークのこと
今太閤といっても、ピンとこない方も多いだろう。だが、羽柴秀吉といえば「あー、あの選挙で有名な」とうなずく方も多いのではないだろうか。羽柴秀吉さんこと三上誠三さんは、青森出身の起業家で、いわゆる成金である。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200216-00000021-nkgendai-bus_all
この記事を読んで、私がまず思ったのは、吉幾三の存在
祖父の形見の時計 その②
祖父の形見の時計 その②
さて、一家離散してしまった杉浦家。
その後、波乱万丈な人生が八衛エ門・きみ子夫妻に待っていたのだが、それは割愛しよう。
杉浦家の惣領息子、武生は、高校時代まで、教会のボランティアであった星山さんというご婦人に三河で育てられた。大学は、経済的に行けそうにもなかったが、篤志家の原一平という生命保険業界では有名な人が書生に迎え入れてくれ、仕事をしながら神田駿河台の中央大学法
祖父の形見の時計 その①
私がつけている時計の話だ。私に会ったことのある人なら、もう耳にたこができるくらい聞いたことがあるかもしれない。そういう方はスルーしてほしい。
私の祖父、八衛エ門さんは、杉浦家の四代目総領頭首であり、1904年/明治37年に新川で生まれた。長男なのに八の字が使われたのは、末広がりで当時やっていた商を成功させてほしいという思いだったからのようだ。
そのころの杉浦家は、三河屋の屋号で、新川港の一角で
新作原稿:チェイサー 登場人物
タイトル:チェイサー
テーマ:「モンスタークレーマー」「正義マン」「あおり運転」「攻撃的嫌煙者」。
このような人々に共通する攻撃性と自己愛、他者への責任追及を通して、現代社会の息苦しさ、寛容の消失を描く。
登場人物
主人公:川畑剛 団塊ジュニア・氷河期世代・1978年生まれ 職業・広告カメラマン 出身・大阪府堺市 在住・東京都目黒区
川畑作造 主人公の父 団塊の世代 タクシー会社を定年退職 1