大阪市をウォッチしよう!! 25 「万博開幕まで500日と入場券前売り」
11月30日は大阪・関西万博開幕まで500日。その朝の朝日新聞1面左に、維新が提唱 重い「置き土産」と黒く囲ったタイトルが目についた。万博に関わる幹部官僚は「いつ誰が延期を言い出すか」とおびえる。閣僚のひとりは周囲に「準備は絶対に間に合わない。中止すべきだ」と漏らす。同紙24面には「くるぞ、万博。」と書かれ、大きなミャクミャクが掲載され、「前売が断然、お得」と前売チケットなどが並んでいる。前は「大阪・関西万博」と表記されていたと思うが、大阪・関西の文字は消えていた。前売チケットを手に入れても、それで入場できるわけでない。
毎日新聞30日朝刊「万博前売券 売れる?」に、万博入場券が詳しく書かれている。発売に合わせて入場券を買っても、入場日時を予約(3回まで変更可)できるのは原則希望日の半年前からだ。開幕日に行きたい場合でも、24年10月まで約1年待つ必要がある。パビリオンの観覧予約も複雑だ。申し込めるのは会場への入場1回につき最大3館まで。公式サイトで希望のパビリオンと入館時間帯を入力する。原則入場の3カ月前から申し込みを受け付けるが、人気パビリオンは抽選制で、抽選結果の発表は入場の2カ月前となる。次の予約は同1カ月前から受け付け、7日前に発表。さらに入場3日前~前日に空きがあれば、追加で1館を先着順で予約できる。空き状況によっては当日、予約なしで入れるパビリオンもあるという。
万博の会場建設費だけでなく、開催にともなう運営費も351億円上振れして1160億円に。うち969億円は入場料収入でまかなう計画だ。入場券の売れ行き次第では、赤字となる可能性が指摘される。運営費を左右する前売券の販売状況にも目が離せない。
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