根っこの話
5月30日現在、米国ミネアポリスで白人の警官(当時)に首で拘束され亡くなったジョージ・フロイドさんの事件がきっかけで、改めて抗議から暴動に発展しています。(これで何件目?)
日本に住む日本人としては米国の人種差別についてはソーシャルや記事で見ることくらいしか、詳しくは知りませんし(俳優たちも一般人もこれでもかと投稿し始めるから一目瞭然ではあります)、日本はいま、自国のことで抗議・軌道修正しなきゃならないことが多すぎる!現状なので、外国の差別問題なんて直接的には関係ないと言われるかもしれません。
まあ、日本ではこの暴動は大々的に知られることはないかもしれない。(私はTVを見ないのですが報道されてますか?)ほかにも抗議しなきゃいけないことがありますね。でも個人的に、感じたのは、マイノリティ差別のそれぞれの受け止め方の部分は共通しているのではということ。
ショックな事件だが
下記のレイチェル・カーグルさんの投稿を見て日本にいても同じように訴える理由を感じました。
最初に見たのは敬愛するテイラー・シリング(『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』など)のシェアから。(画像では投稿者と著名人のID以外は伏せています)
(こちらは2枚目。1枚目は割愛し一部訳します。)
白人のみなさんには、ショックを受けて終わり、よりも、有色人種(POC)女性に対して起こっている暴力・差別・トラウマになる被害を知って、こうしてもらいたい:
「こういう差別・事例に対応している団体に寄付した」
「同僚や家族との会話で、この話題を出して何が起きているのか話した」
「この差別的な事件を調べてみて、なぜ起きてしまうのか、この国の問題点を学んだ」
白人のあなたが受けたショックでは不十分。あなたが驚いてもそれは我々への連帯を示すものではない。現時点で有色人種の人々が求めるのはあなたの行動だけ。それをわがままだと言うのなら、どうぞこのコミュニティから身を引いてもらって構わない。自己満足はいらないので。
大真面目です。
キャプション:
連帯と行動が伴わない愛や希望はいらない。受身の共感には興味ない。そんなものは焼き捨ててしまって。
どの国にもあるマイノリティ・外国人・性差別や暴力の当事者・非当事者の受け止め方の差。通じるところがあるように思いました。当事者・被害者の話に耳を傾けているか。受け止めているか。学ぼうとしているか。当事者・被害者を見て、加害者側の立場の人たち(またはその他の人たち)は繰り返さないために何ができるのか?しないのなら、なぜなのか?
日本で社会問題に関してあれほどの暴動にはならないかもしれない。そうならずに改善されるなら、それに越したことはありません。コロナがなければ日本でも、外でデモ行進していてもおかしくないことは多々あるでしょう。(注:書いている間に渋谷で警官の外国人差別に対するデモがあったようです。)米国で有色人種/黒人として生きるというのは、気軽に日用品の買い物に行くのも命がけなことが多々あるそうです。(NYハーレム在住のライターさんの関連記事)
人々が理不尽な死への正義を求めて、有色人種の人やアライである(暴動に便乗していない)白人が命を削って戦っても(某Tのつく人物の悪影響もあり)救われていない。ただ生活していて、有色人種だと命が危なくなるなんて、特定の人種の人だけが次々に犠牲になるなんて、怒らずにいられますか?そんな状況、哀しいから。単純に、命が大事だから。Black Lives Matter、そしてBlack Trans Lives Matterも。今回、ジョージ・フロイドさんが犠牲になってしまいましたが、他にも大勢の有色人種の人が差別によって亡くなっています。
(こちらを参照)そして
トランスジェンダーの有色人種の被害者・犠牲者も増える一方です。下はトニー・マクデイドさん。トランス男性でした。
2本の差別を描いた映画(楽しめる映画)
黒人差別や今回の暴動がとてもよく分かる映画があります。『ブラック・クランズマン』(コメディジャンル?アマプラ配信中)もですが、『ヘイト・ユー・ギブ』(原題:The Hate U Give)です。(ウィキ参照)前者は事実に基づく白人至上主義にまつわる話。最近やっと見れました(最後は心の準備して)。『ヘイト・ユー・ギブ』は、以前旅行中に機内で見れました。差別をばっちり描いています。ハラハラしつつも見やすい作品でした。調べたら、いまはu-next?あとfoxのデジタル配信?くらいしかなさげ…ですが。レンタルあればぜひ見てほしいです。一筋縄ではいかない展開もさることながら「その憎しみ、差別はどこから?」が理解しやすい映画でした。
最後に
LGBTQに関して、こちらのライターさんのツイート(画像)と
「ミネアポリスの暴動や略奪が理解できないすべてのクィアの人へ。
1969年に起きたストーンウォールの反乱は、5日間続いた警察との戦いであり、それは激しい暴動でした。暴動、略奪、暴力もありました。
今日の私たちがLGBTQの権利を主張できるのは、黒人、ブラウン(褐色)、トランスジェンダー、クィアの人たちが率いた、その暴動があったからです。」
こちらのツイートをシェアします。
読んでくださってありがとう。もし、なんらかの支援がしたいという方は、全部英語ですがこちらのBlack Lives Matterペティションページで寄付や署名などできます。