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「デュアルスクール」ってなに?
子どもに色んな経験をしてほしい!と思う私は、
3年前から、「デュアルスクール」という取り組みに参加しています。まずは、デュアルスクールってなに?についての書きたいと思います。
1.デュアルスクールとは?
「デュアルスクール」とは、住民票を移すことなく、都市部と地方の学校を行き来し、双方の学校に通えるという仕組みです。
本来、小学校などは住民票がある地域の小学校に通学するという決まりがあります。その住民票を移すことなく、一時的に別の小学校(中学校)に通うことができます。
地方自治体としては、地方創生の「移住」や「二地域居住」を目的として取り組まれています。
デュアルスクールとは、地方と都市の2つの学校の行き来を容易にし、双方で教育を受けることができる新しい学校のかたちのことです。
地方と都市の交流人口や「関係人口」の増加による地方創生と少子化への対応、子どもの豊かな体験機会の提供の視点から、地方と都市の学校を結ぶ教育環境を創造することによって、地方と都市双方の視点に立った考え方のできる人材を育成するとともに、「二地域居住」や「地方移住」を促進することを目的としています。
現行の学校教育制度では、2つの学校に籍を置くことは認められていません。そこでデュアルスクールは、「区域外就学制度」を活用することによって、都市部に住民票を置いたまま、保護者の短期居住(数週間程度)にあわせて本県の学校に学籍を異動させています。また、1年間に複数回の行き来も可能としています。
そして、学籍を異動させているので、受入学校での就学期間も、出席日数として認められます。
また、受入学校には非常勤の「デュアルスクール派遣講師」を配置し、当該児童生徒の学習や学校生活の支援を行うとともに、都市部の学校との連絡調整業務を行うことで、受入学校をサポートしています。
2.どこから始まったの?
私の地元、徳島県から生まれた取り組みです。
昔、朝ドラ「ウェルかめ」の舞台になった徳島県南部にある
徳島県美波町という地域から始まりました。
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3.なぜ始まったの?
この制度は、美波町にIサテライトオフィスを構えるIT企業の声から生まれた取り組みだそうです。
大人だけが都市部と地方を行き来きるのではなく、その家族の子どももできるようにしたいという思いから、2016年からスタートしました。
近年は、企業のリモートワークやワーケーションといった多様な働き方が推進され大人は働く場所の自由度が広がってきている一方で、子どもは義務教育における、通わなければならない「学校」という場所の制約があります。
「デュアルスクール」はその制約を柔軟させ、子どもたちの「学び」や家族の生活の多様な選択を生み出しています。
4.どんな取り組みなの?
現在、地方移住などの地方創生が主とした目的となっていますが、この取り組みによって、子どもやその家族が居住地とは異なる生活を通じ、地方と都市部の違いや良さを知り、多様な価値観を育むことに繋がっています。
都市部から参加した子どもの経験からの学びはもちろん、受け入れ側の子どもたちにとっても、普段は小規模な環境、固定化された顔ぶれで小中学校を過ごすのですが、デュアルスクールによって新しいお友だちが入ってくることで、違いという良さを知るなどの新しい視座を得るきっかけとなり、とてもいい影響にもつながる取り組みとなっています。
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