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SOLOひかりのうま

お当番に入っていた原田淳子さんが書いてくれました

次回2025/3/25(火)ひかりのうま、solo2度目の挑戦!
旅の恥はかきすて!mindで今日から譜面書き始めました。ぜひいらして♡


2025年1月15日(水)大久保のひかりのうまにて。こげしとエンリケ、ホンマチューズデー♡さんに挟まれて2番手でした。

出がけに書き出したセットリスト。持ち時間も確認せず(当日40分と判明)いまできる曲をリストアップして臨みました。一番終わりと思っていた「北の大地に鳥はうたう」を冒頭に持ってきて、1曲ごと解説すると長くなるので、数曲ずつメドレーにしながら、極力余計なことを言わないように心がけつつ進行しましたが、それでも時間がなくなり4曲割愛。

コルネットソロ、篠笛ソロ、ピアノソロ、ピアノ弾き語り、詩の朗読。いま私にできることの要素を詰め込みました。私は小学生の音楽の授業で楽譜の書き方を教わって以来、作曲ということを試みてきたように思うのですが、特に残すという意識がなくて演奏するということも考えていなかったので古いノートは残っていません。本腰を入れて演奏するために曲を仕上げる行為は、時々自動の今井次郎さんの音楽(ジローさんが亡くなる直前の舞台にたまたま参加する機会をいただいた)に触れ、続けてマヘルシャラルハシュバズで工藤冬里さんの音楽に触れたのがきっかけです。

作ってみようと思って最初に仕上がったのが「月の船」という曲で、昨日割愛したうちの一曲ですが、万葉集の柿本人麻呂さんの和歌をイメージして書きました。七五調の和歌に曲をつけるとなると、どの歌も同じになってしまいかねないので、敢えて詩の内容に対して旋律を考え、歌詞を当てはめることをしませんでした。結果的にそのままでは歌えない旋律となったため、数年後に続きを書いて、元の曲は前奏ということにしました。


「青い空と強い日射し」はこの動画の歌い手・山口祐樹さんが数年前、京都のマイアミさんから教わった「たぶん学生運動時代の歌で作者不明」「suzmenbaの本田未明さんの曲かも」というあやふやな情報と共に教わりました。一昨年、未明さんとお会いした時に確認すると「長野の友人の曲をカバーして1stアルバムに収録したけれど、学生運動は関係ない」と判明。

▶︎ 青い空と強い日ざし | suzmenba | SUZMENBA

蟻鱒鳶ルで祐樹さんや私がこの歌を歌っていると、その場にいるみんなも徐々に覚えて、岡さんが「この歌知ってる!」と言い始め、ミチルくんがこともなげに「マリーの歌だ」と言って、なんとカセットテープアルバムを持ってきてくれました。祐樹さんの歌うのも未明さんの歌うのもそれぞれとても良いですが、オリジナルはわああああっコレか!というさすが元祖の迫力というか、でも朴訥な、シンプルなとても良いのでした。

この歌を何度も聴くうちに、歌を歌いたいなあってごく自然に思えて、いまに至る。詩の内容も「昨日までは捨てておいで」の部分がいつもグサッと、挑まれている感じがするのです。

歌をうたう、楽器を弾く、文章を書く、料理をする、仕事をする、、、何かを始めるとき、サッと始められる時と、どこからどう手をつけてよいかわからなくてグズグズしてしまうときとあります。そんな時、とりあえず体をリラックスさせて脳にたくさん酸素を送り、グズグズと動けずにいる状況を客観視して言語化して、というのが有効であると思います。「わからない・だけど・とりあえず」という日々のことを歌にのせてみたのがリストの一曲目。他愛もない歌ですが。

「風の中を行く」「今日のうた」は「月の船」から2,3年の集中して曲を書いていた時期のもの。タゴールソングに「一人でも進め」という歌がありますが、どんな逆境の中でもとにかく進むこと。
昨日ライブをするにあたり、音楽的な準備はもちろんですが、出かける前には夕ご飯の支度を終えて、それより前に仕事や介護、今後のライブの打ち合わせ、様々な不安要素をすべて片付け、会場やお客様なしにはライブは成立しませんが、家族やその場に来られない様々な人の存在のお陰でようやく実現しています。今はもう会えない恩師たちのことも。そうしたことをうっかり忘れてしまうことのないように。毎回感謝する人たちの顔をひとしきり思い浮かべて臨みます。

ホンマチューズデー♡さんが撮影してくださった写真
コカ・コーラとのツーショットです

「冬のはじまり」は昨日はピアノで。私の曲の中で一番たくさんの人に聴いていただいている曲ですね。馬野ミキさんと次の新曲会議をしながら「春を待つ」音楽を作ろうかという話から、お互いに詩を書いてみて、ミキさんの詩に音楽をつけようと途中までやりかけつつ、私も詩を書いて先にメロディができたので、続けて演奏してみました。

「暮れてゆく」もできてからだいぶ経ちました。今回は篠笛で。

「楽屋」は北海道・浦河町べてるの教会の楽屋で鈴木翁二さんを待っている数分に生まれた短い旋律で、「出発」としたのは未完成のまま何度も浮かんでその都度タイトルが違っていたのですが、先日大阪で天神さん・よんじゅくんの紹介のシェアハウスに泊めていただいた朝にようやく固まったものです。Instagramに上げたところなかなか好評です。
Instagram
浦河も大阪も海の近く。というわけで山口祐樹さんの「海」「やさしい雨」も演奏しました。内容が似ているので「海」を前奏にして続けて。展開部は即興です。作者からここは好きな言葉を加えてと言われていて試行錯誤中。

こちらもホンマチューズデー♡さんから。白い小箱はアクセサリーBOXでキラキラした宝物が入っていました。ホンマさんの衣装も可愛かった♪

最後の「光」は途中までの和音はだいぶ前、嵐の夜に書いたものですが、後半は今回のきっかけになったプノンペンモデルのライブで光に包まれていたマルタさんを思って追加した短い歌です。

その手前、「青い空の下」というのはもとのタイトルが「八月」という曲で、以前ラヴァンデリアで中南米の革命歌をレパートリーの中心にしたバンドをやっていた時に、ロバートDEピーコにも参加しはじめて、その頃は国会前などのデモにもよく参加していて、反戦歌ってなんだろうということを考え続け、自分なりの反戦歌を書いたつもりです。この曲は「冬のはじまり」と共に私の曲の中では演奏すると「いいね」と言ってもらえる曲です。

年末に出演を決めて駆け足でしたが2週間、ヘルパーさんの休み明けまで着手できなかったので実質10日くらいで準備したうちの前半はもっとカバーを中心にしたプログラムを念頭に置いていましたが、どんどん自作曲のシェアが増え、コルネットとピアノと半々くらいと思っていたのも、結局ピアノ弾き語りが中心という風に移り変わって、この三日くらいで大幅に予定変更しました。

いろんな自分の中の葛藤を経て、一昨年、2つのオープンマイクに参加して、岡さんから「ソロやるといい」と言っていただき、背中を押されたにも関わらず、また一年が過ぎてしまいましたがようやく一歩、踏み出せました。

いただいたコメント(誰とわからないように表現をまろやかにしています)
・「とりあえず」好き!→この方向性の歌を、もう少し音楽的に仕上げて増やしていきたい、なあ~なんて。
・「1曲目よかった」→蟻鱒鳶ルで溶接機の音を聴きながら浮かんだ曲です。
・「どの楽器でも、歌でも共通する雰囲気が感じられた」
・「優しさが表れていた」→いびきをかいて寝ている方がいたのが、きっと心地よい子守歌になっているんだなあと、なんだか楽しかったです
・「ラッパを吹くのは強い息を送り込むイメージがあったが、紙風船を膨らますような優しい感じであった」
・「場数を踏むべし」

まもなく誕生日で、あと2年たつと50歳!そんなに生きているのかと驚いてしまいますが、自分の中に新しい風が通り抜けたことを感じました。特に目指す大きな目標があるわけではありませんが、曲はたくさん作りたいなといま思っています。また時々成果発表の場を設けさせていただければ幸いです。

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山本恭子
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