#8 分娩予定日より早く生まれる子牛…なぜ?
酪農家さんからの質問をいただきました。
分娩予定日より早く生まれる…
「ある程度は仕方ない、全部は解決できないよ」
と答えたら、
「あなたが諦めたら農場のみんなもしょうがないね。になるから駄目だ」
とのありがたいご指摘を受けまして、大いに反省しております。
と、言うことで、
分娩予定より早く生まれることについて考えてみる!
分娩のスタートは胎児が
「もう十分成長したから、子宮では狭すぎる」
というシグナルを送ります。
ストレスホルモンである【コルチゾル】です。
従って、分娩予定よりも早く生まれる時はこのホルモンが予定日より、早く放出されると考えられます。このホルモンの放出が遅ければ、分娩は予定日よりも遅れる。これが機序とされており、一般的には季節変動があり、夏は短く、冬は長くなる傾向があります。
(ホルスタインの妊娠期間は280日、和牛の妊娠期間は285日、実際には290日程度のようですが。)
早く生まれるケースは何らかのストレスが加わっていることが考えられます。
乾乳時期のストレスですね。栄養面、環境面の両方を確認する必要がありそうです。
夏だけ短いならば暑熱ストレス?生まれ落ちの子牛のサイズ?大きくなる種牛?
現場で確認しましょう。
牛の健康と笑顔溢れる牧場を共に…
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